埼玉は別世界かな。幻想すぎる氷の絶景「あしがくぼの氷柱」へ

地元の人が手作り。秩父3大氷柱の中で最大「あしがくぼの氷柱」

沢に掛けられた小さな橋の上からの景色。
冨士浅間神社の鳥居

期間中、あしがくぼの道の駅周辺には、臨時駐車場が設けられていますが、土日祝日などは特に、観光客数に対して駐車場の数が不足しがちとなります。

このため、道の駅あしがくぼがある埼玉県秩父郡横瀬町では、会場へ訪れる際には、公共交通機関を利用することを推奨しています。

大小様々な氷柱が山肌を覆っている様子がわかります
こちらは、垂れ下がるツララの様子が良く分かりますね

あしがくぼの道の駅から7、8分歩くと、氷柱のイベント会場に到着します。あしがくぼの氷柱は、地元の方々の手によって作られるものですが、その規模は、秩父3大氷柱の中で最大となっており、一番見応えのある氷柱群でもあります。

会場は、氷柱が作られた壁面に対し、沢を挟んだ反対側に見学ルート(スポット)が設けられております。見学ルート(スポット)は、氷柱が形成されている壁面と対峙するように形成された丘に設けられており、そこを上る事で氷柱を様々な角度から見る事ができるようになっています。

会場のすぐ脇を通る西武秩父線。車内からも氷柱を見る事ができることは明らかですね

また、この氷柱が形成されている壁面は、西武秩父線の線路に対面するように位置取られています。このため、西武秩父線の芦ヶ久保駅から横瀬駅の間では、芦ヶ久保駅近くのトンネルを抜けた一瞬ですが、電車内からも氷柱を見る事ができるようです。ライトアップが成されている時間帯に電車の中から氷柱を見る事ができたら、ラッキーですよね。

写真中央部あたりで人が集まっている場所が、メインの氷柱群を下から一望できるスポット

さて、あしがくぼの氷柱ですが、その見学ルートは、西武秩父線の線路下をくぐる高架を越えたところから始まります。沢に掛けられた小さな橋を渡り、冨士浅間神社の鳥居をくぐって進みます。湾曲した道を歩き、再び沢を渡ると、小さな広場が現れます。ここが、メインの氷柱群を下から一望できるスポットです。

そこから、今度は九十九折の道に沿って丘を登ります。丘を登って行く事で、上に見えていた氷柱が徐々に目線の高さとなり、さらには見下ろすことができるようにと変わって行きます。

見る角度によって、変る氷柱の印象を楽しむのも良いでしょう。丘の上には、暖をとるためのストーブや、自動販売機が設けられており、おでんの販売なども行われています。サービスの甘酒や紅茶も、この場所で配布されております。

小さな枝を覆うように形成された氷柱

氷柱の形や大きさは多種多様で、一般的な“ツララ”と呼ばれる垂れ下がったものから“氷洵”と呼ばれる下から伸び上がったようなもの、樹木の枝の周りで固着したもの、さらには、大蛇のように地を這ううねった氷など様々なものがありました。

その時々に応じて違う顔を見せるであろうこれらの氷柱は、自然の力を借りて作られているだけあり、工業製品とは違った独特の面白みや凄さを感じさせてくれます。

なぜこのような形に形成されているのか分からない大蛇のような太さの氷柱

今回は、ライトアップの様子を見る事は出来なかったのですが、日陰だと白い氷柱が、時折当たる自然の光によって青味がかる様子は、ライトアップ時には見る事ができない魅力的な一面だったかもしれません。

そういった側面から見ると、氷柱見学には、昼間と夕方以降、両方にそれぞれでは見る事のできない魅力があるのかもしれませんね。 ちなみに、SNSではライトアップの様子が紹介されています。

自然の光で輝く氷柱、夕方以降にライトアップされた色鮮やかな氷柱、歩いてじっくり見て回る氷柱、電車から見える一瞬の氷柱・・・見方が変わればそれぞれに発見や感動があるかもしれません。

この季節しか見る事のできない氷柱について、ご自身が感じる一番の見学スタイルを見つけてみてはいかがでしょうか?

樹木に貼りついた氷
光が当たるとキラキラと輝く小さな氷柱

私は、秩父三大氷柱のうちの残り2つ!“尾ノ内渓谷”、“三十槌(みそつち)”も、見に行き、自分の中の一番良いと思える氷柱スポットを見つけてみたくなりました。

あしがくぼの氷柱
開催期間 2017年1月6日(金)〜2017年2月26日 (日)
鑑賞時間 9時~16時まで *ライトアップ開催日(毎週金・土・日曜日)20時まで
環境整備協力金:200円(中学生以上)
公式サイト

  • 取材・文/梅原慎治
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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