日本全国各地のグルメと祭りが集う『ふるさと祭り東京』が1月7日(土)〜15日(日)まで開催中です。昨年は42万人以上が来場し大盛況に終わりました。
そんな大人気のイベントですが、中でも注目は、今年第8回目となる「全国ご当地どんぶり選手権」。各地から集結した選りすぐりの”どんぶり”が順位を競い合います。最終日の15日の結果発表の前に、ご当地自慢のどんぶりを取材してきました。
全国の旨いものと祭りが大集合した『ふるとさ祭り東京』
2017年も年が明け、年始早々に熱い戦いが繰り広げられると聞き、東京ドームへ足を運びました。しかし、熱い戦いと言っても、格闘技イベントでも、スポーツイベントでもありません。
「え? それじゃぁ何の戦いなの?」と疑問に思われますよね。実は「ご当地同士の食の戦い」が行われているようなのです。
そのイベントというのが、1月7日〜15日まで開催されている『ふるさと祭り東京』。中でも注目したいのが、全国各地の人気のどんぶりが競い合う「どんぶり選手権」です。
昨年9月に行われた予選では勝ち上がってきた16つのどんぶりが対戦。それを突破した9つのどんぶりが今回の選手権に出場しています。まさに選び抜かれたご当地どんぶりの熱いバトルが繰り広げられているんです。
【予選突破したどんぶりのラインナップ】
北海道 とろサーモンといくらの親子丼
埼玉県 秩父わらじ豚味噌丼
神奈川県 小田原 黒天丼
福井県 越前漁火 かに海鮮丼
愛知県 三河一色産鰻まぶし丼
愛知県 名古屋コーチン親子丼
鳥取県 だいせん☆てんこ盛りA5すき焼き丼
大分県 寒ブリ漬け丼
大分県 中津からあげ丼【シード権を獲得したどんぶり】
青森県 八戸銀サバトロづけ丼
鹿児島県 志布志発 かごしま黒豚三昧
北海道 十勝牛とろ丼
北海道 函館朝市漁り火がごめ丼
福井県 越前!蟹丼ぶり【主催者推薦どんぶり】
熊本県 阿蘇炙り赤牛丼
さぁ、いよいよドーム内に潜入です。入口ゲートを抜けると、さっそく“青森のねぶた”がお出迎え。小型のものとはいえ、間近で見ると迫力があり、凄いにらみですね!
ちなみに“ねぶた”に似た言葉として「ねぷた」というものがありますが、そちらは「弘前のねぷた」になります。違いとしては、「ねぶた」は灯篭の絵柄を立体的に形成しており、「ねぷた」は灯篭の表面に絵柄を平面的に描いているといったイメージです。
ドーム内に潜入して、あらためてドームの広さを実感。そして、イベントの規模をナメていました!どんぶり選手権と、ちょっとしたお祭り広場があるもの・・・と想像していたら、大型ステージとなっているおまつり広場の後ろに広がる屋台村(にぎわい市)がすごく広い!
パンフレットの会場案内も見ずに屋台村に降りていったら、どんぶり選手権の会場がどこにあるのか判らなくなってしまい、しばらく迷ってしまいました。
それぐらい広い会場です。私のように迷子になりたくなければ、屋台村に降りて行く前に、会場案内を良く見る事をおすすめします。
会場を右往左往すること十数分、やっとの思いで、「どんぶり選手権」の会場に辿りつきました。会場に辿り着くまでに、美味しそうなものや珍しい物が沢山あり、見てるだけでお腹いっぱいになりそうでした…が、実際には、美味しそうな物を見ているとお腹は減るものです。
今回は、「どんぶり選手権に潜入する!」という目的でやってきたため、会場についた頃には腹ペコで、まさに“臨戦態勢”です。
そんな腹持ち具合から、今回は4つの丼をたいらげてみたのですが、私はけっしてフードファイターではございません。誤解を恐れずに書きますと、どんぶり選手権の丼は、ハーフサイズなのです。
というのも、選手権だからこそ、色々な種類のどんぶりを手軽に味わってもらい、その中から投票をしてもらいたいというイベントだからです。
このため、値段設定も各丼500円均一と、リーズナブルです。こうした事情から、パンフレットに掲載されている“フルサイズの丼”と比べてしまうと、見劣り感は否めませんが…。
しかしそこも狙いの1つかもしれません。ハーフサイズの丼でその美味しさを知ったら、この味でお腹を満たしてみたい!と思い、本場にフルサイズの丼を食べに行きたくなってしまいます。まさに、胃袋を握られるという状態ですね。
さて、今回トライした丼は、「小田原 黒天丼」と、「だいせん☆てんこ盛りA5すき焼き丼」、「阿蘇炙り赤牛丼」、および「函館朝市漁り火がごめ丼」の4つです。以下、主観が入ってますが、率直な各丼の感想をまとめました。
小田原黒天丼(神奈川県)
まず、「黒天丼」から。
ミニサイズの丼では、ナスと、エビ、オクラ、それにあなごの天ぷらが1つづつ盛られています。甘めのタレを多くかけることで、てんぷらの衣がタレ色になる事から、黒の名がついたのでしょう。
天ぷらは、どれもホクホクで柔らかく、それでいてしつこくないので、あっという間に美味しくいただけました。ボリュームとしては少ないですが、ご飯の量と天ぷらのバランスが良く、均整のとれた丼だと思います。
だいせん☆てんこもりA5すき焼き丼(鳥取県)
次に“てんこ盛りA5すき焼き丼”です。
こちらは、ミニ丼としては立派なのですが、パンフレットの写真と商品名からすると、やはりミニサイズになってしまうと、少々がっかり感が…。丼のサイズと食材のトッピングバランスからして仕方ないのかもしれませんが、すき焼きの肉とねぎを別々の容器から盛り付け、割合としてねぎ多めといったバランスから、A5牛肉をふんだんに使っているという売りが半減してしまっていると感じました。逆に言うと、「フルサイズの丼は、どれ程の物か?」という点に興味をそそられた品でもありました。
阿蘇炙り赤牛丼(熊本県)
次に「赤牛丼」です。
量としては、4つの中では一番ミニサイズ。ただ、盛り方にも気を使っており、丼としての美しさを醸し出していました。そして肝心のお味は、美味い!クリームソースと赤牛が良く合うことはもちろんですが、付け合せ(?)のしぐれ煮がとても美味しかったです。甘めの卵焼きも美味しく、彩りとしては良かったのですが、丼の味のバランスとしては不要かも?旨みがギュッと詰まった一品です。
函館朝市漁り火がごめ丼(北海道)
最後に、「漁り火がごめ丼」です。この丼は、ミニサイズでありながら4つの丼の中で一番、“フルサイズの丼”に近い見た目を保ったものでした。
ウニやイクラ、イカ、ホタテなど、海鮮を代表する食材は、流石に本場物といった美味さです!そして、特筆すべき点がもう1つ。それが、食材の下に敷き詰められたご飯です。道南米を使用しているとのことですが、出汁で炊きあげられているようで、このごはんそのものも、とても美味しく仕立てられていました。私の中では、4つの中の一押しの丼です。
どんぶり選手権に出場している丼は、専用のチケットとの交換販売のみとなっており、会場内のチケット販売所で、1枚500円のチケット(1枚につき丼1つと交換)を購入する形となっています。
そして、選手権の投票は、チケット購入時に1人につき1枚渡されるコインを、美味しいと感じた丼の投票ボックスへ投函するという形式となっており、丼自体は何杯食べてもOKですが、投票は1人1票となっております。
盛り上がりを見せているどんぶり選手権ですが、ふるさと祭りの会場は、他の食材や飲料、伝統芸能などについても盛り上がっています。いろんな地方の地ビール(概ね500円)などもあり、歩き回る喉を潤すのに1杯いただいちゃいました。
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