無料メルマガ『居酒屋礼賛』の著者で、旨い居酒屋に詳しい浜田信郎さんが、今回おすすめするのは、東京都中野区鷺ノ宮にある居酒屋「ペルル」。
1960年創業の老舗店で、アニメ『笑ゥせぇるすまん』に登場するバー「BAR魔の巣」のモデルとなったお店だそうです。浜田さんがこのお店で、ついつい頼んでみたくなるようなユニークなつまみについて紹介しています。その名も「横綱一味(よこづないちみ)」。果たして、どんな料理が出てくるのでしょうか…?
ついつい頼みたくなる「横綱一味」
居酒屋「ペルル」のつまみに、「横綱一味よこづないちみ」(300円)というのがある。前からとても気になっていたんだけれど、なぜかずっと注文しないままだった。
今日、他のお客さんから横綱一味の注文が入ったので、ここぞとばかりに私も便乗注文してみた。
「あさぶろ」「パラスパ」「ねぎ兵衛」「ショーパン」など、昔から面白い名前のつまみが多いのが、ここ「ペルル」の大きな特徴。
今回注文した「横綱一味」も、そんな面白ネームのつまみのひとつだ。
ど~れどれと見ていると、驚くほど簡単。お皿の上に紙ナプキンを1枚敷いて、その上に「あられ」を、袋からカラカラカラっと入れる。もう11の小皿にマヨネーズをチュルチュルチュルっと出して、その上に一味唐辛子をパラパラっと振りかけたらできあがりだ。この「あられ」が、京都・伏見の天狗製菓の「横綱あられ」だというところがポイントなんだろうな。
「横綱あられ」+「一味唐辛子を振りかけたマヨネーズ」だから、「横綱一味」というわけだ。
がしかし!
このとってもシンプルなつまみが、やけに美味しいんだからおもしろい。決め手は「一味唐辛子を振りかけたマヨネーズ」にある。
「横綱あられ」そのものは、言ってみれば極めて普通のあられなのに、これに「一味唐辛子を振りかけたマヨネーズ」をつけると、なんだか「ちゃんとしたつまみ」になるのだ。よくこの食べ方を見つけたよねえ。
キープしているウイスキーボトルに、氷セット(500円)、炭酸水(300円)×1本、温豆富(400円)に「横綱一味」(300円)で、今夜のお勘定は1,800円なり。
開店直後(午後7時過ぎ)にやってきた今日も、けっきょく閉店間際近く(午後11時20分ごろ)まで居座ってしまった。
どうもごちそうさま。
- 居酒屋ペルル
- 東京都中野区鷺宮3-17−6
- 03-3338-8484
- image by:浜田信郎
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