よーく見るとタイじゃなくてコイ! 長野発「鯉焼き」がなんかおめでたい

趣のある店内

古民家の店舗は「古き良き」という空気がたなびき、茶道具が置かれたお店のしつらえが粋だ。それらが旅する者の心を落ち着かせる。

実は善光寺の門前町は古民家や蔵、使っていない工場などをリノベートしてカフェやレストラン、書店、ゲストハウスなどに活用されており、その建物再生術が注目を集め、見学に訪れる人も多い。

鯉焼きを食す前日にたまたま見つけた「カネマツ」は、元は農業用ビニールシートの加工場で、数年前にリノベーションを行い、今ではその広い空間にカフェや書店、オフィスなどが入居する。門前のメインストリートは善光寺への参道だけど、そこから脇道に入ってみると藤田九衛門商店など、古い建物に息を吹き込んだ個性あるお店を発見できる楽しみがある。

古い建物を活用する地元の人、その人たちが行う活動を楽しみに訪れる人。それらが両輪となって地域が活性されるのだろう。地元の人とのつながりや地域の活性について「藤田家の先祖は近江商人で、家訓の“三方良し“の精神を実践したいと思っております」と藤田さんは語る。

鯉焼きはプレーン(紫花豆餡)190円〜各種。期間限定で11月から和栗鯉焼き、12月から紅玉りんご鯉焼き、信州柚子味噌鯉焼き、1月から甘酒鯉焼き(各250円)がお目見えする。

垂水と名付けられた鯉焼き

遠くとも 一度は参れ 善光寺」といわれる善光寺参拝の際は、門前でしか味わえない鯉焼きをぜひ楽しんでほしい。

藤田九衛門商店サイト

  • image by:御田けいこ
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