日本の観光地によく使われる「小京都」や「小江戸」というキャッチコピー。多くの観光地が謳うこの2つのワードですが、 無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんは、観光地としては「小江戸」に軍配があがるとしています。その根拠はどこにあるのでしょうか。
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
「小京都」VS「小江戸」。集客力が高いのはどっち?
「全国京都会議」という組織をご存知ですか。全国各地の「小京都」が集まり、「小京都」としてのあり方などを話し合う会合です。年会費も納める正式な組織です。
秋田県湯沢市、栃木県佐野市、岐阜県郡上市、兵庫県豊岡市など、全国で45以上の都市が加盟しています。「以上」という曖昧な表現をしているのは、加盟や脱退による増減が繰り返されているからです。
この組織に加盟するには、条件があります。
- 京都に似た自然景観・町並み・佇まい
- 京都と歴史的な繋がりがある
- 伝統的な産業・芸能がある
この3つの内、どれか1つに合致しており、年1回の総会で承認された都市だけが、加盟を許されるのです。
加盟しなければ、「小京都」を名乗れないというわけではありませんが、一応の“お墨つき”のようなものです。堂々と「小京都」を名乗り、「小京都」連合でPRすることもできます。承認制や年会費を取るあたりに、やや権威主義を感じますが、それでも「小京都」を名乗ることに集客力があると見込んで、加盟するのでしょう。女性は「京都」が好きです。
「小京都」と同じような表現で「小江戸」があります。ご存知のように、江戸に似た町並みに風情がある観光地に使われる名称です。
埼玉県川越市が代表的であり、栃木県栃木市、千葉県香取市、神奈川県厚木市、滋賀県彦根市などがあります。「江戸との関わりが深い町」であったり、「江戸の風情を残す古い町並み」が、「小江戸」と呼ばれています。この「小江戸」たちに、正式な組織はないものの、「小江戸サミット」という会議を開き、PR方法などを話し合っています。
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