一年に一度、静岡県御殿場市で開催される、自衛隊の演習が間近に見ることができるミリタリーイベント「富士総合火力演習」。大迫力の演習が目の前で見ることができるため、ミリタリーファンならずとも一生に一度は覗いてみたいイベントです。
そんな夢のようなミリタリーイベント、実際にどのような内容なのか、また参加するにはどうしたらいいのでしょうか。さっそく、気になる詳細をご紹介していきます。
富士総合火力演習とは
「富士総合火力演習」とは、静岡県御殿場市にある東富士演習場(畑岡地区)で陸上自衛隊が行っている演習です。1961年(昭和36年)から陸上自衛隊富士学校の学生教育の一環として始まり、1966年(昭和41年)から一般公開が開始されました。
陸上自衛隊では最大規模の実弾演習を行う、略して「総火演(そうかえん)」とも呼ばれる総合火力演習。普段見ることができない演習を間近に見ることができるため、チケットは無料ですが事前申し込みが必要であり、当選は狭き門と言われるほど人気を集めています。
例年8月ごろに開催され、2018年8月に開催された富士総合火力演習は隊員約2,400名、航空機約20機、戦車や装甲車約80両、各種火砲約60門という大規模なもので、来場者数は約2万4000人にも上りました。
「総火演」では何を見ることができるの?
陸上自衛隊というと「戦車」をイメージする方が多いのではないでしょうか。「総火演」では、「10式戦車」や、正確には戦車ではありませんが「16式機動戦闘車」などの迫力ある発砲シーンを見ることができます。また戦車だけでなく装甲車やヘリコプターなども多く登場することから、見どころが凝縮されているミリタリーイベントといえるでしょう。
なお、演習自体は前段、後段の2部構成に分かれています。「平成30年度富士総合火力演習」の前段演習では、遠距離、中距離火力、近距離火力、ヘリコプター火力、対空火力、戦車等火力といった自衛隊の装備品の紹介、実弾射撃を行なわれました。
また後段演習では、「島嶼部(島々)に対する攻撃への対応」を想定した部隊配置、機動展開、奪回というシナリオの総合的な演習を見ることができました。普段目にすることができない自衛隊の装備や、目前で繰り広げられる実弾射撃は圧巻の一言。ミリタリーファンでなくとも楽しめますよ。
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