体験型・交流型の要素を取り入れた旅行形態「ニューツーリズム」という言葉をご存知でしょうか。
これは従来の旅行とは異なり、旅行先での人や自然との触れ合いが重要視された新しいタイプの旅行なのです。現在、観光庁もニューツーリズムの浸透に力を入れており、外国人観光客からのニーズが高まっています。
外国人観光客は「体験型観光」を求めている？
観光庁が発表しているニューツーリズムの概念によると、厳密な定義はありませんが、体験型・交流型の要素を取り入れた新しい旅行のかたちを意味します。
例えば、自然環境や歴史文化を体験し学ぶ「エコツーリズム」、農山漁村地域で自然や文化に触れ、人々と交流する滞在型の「グリーン・ツーリズム」、自然あふれる地域で心身ともに癒される「ヘルスツーリズム」などがあげられます。
外国人旅行者のニーズは十人十色。知名度のある人気スポットへ訪れるだけでなく、本物の体験を求める方も増えています。前回、TRiP EDiTORでご紹介した外国人がわざわざ目指す意外な観光地ランキングも例外ではありません。
世界最大の旅行サイト「TripAdvisor（R）」でも体験型観光に関する口コミが増加傾向にあり、実際に外国人観光客のアクティビティや交流型ツアーに対する注目度が高まっているといえるでしょう。
そこで今回は一般的な観光スポットとは一味違う、外国人が注目する体験型観光についてご紹介していきます。
第10位 Tokyo FooDrink Tour（Japan Wonder Travel）／東京都中央区
第10位には「Tokyo FooDrink Tour」がランクインしました。
こちらは日本を訪れる外国人観光客を対象にしたサービスJapan Wonder Travel（ジャパンワンダートラベル）のツアーひとつで、築地や商店街で食べ歩きをすることができます。
主に焼き鳥やおでん、天ぷらやいなり寿司、日本酒やお茶屋さんなどを案内するツアー内容となっており、外国人観光客から人気を集めています。
築地の場内は2018年10月6日をもって豊洲市場へと移転となりましたが、場外での観光ツアーは開催されています。英語でのガイドはもちろん、数種類の和食を堪能できるツアーなので多くの外国人観光客が参加しているようですね。
第9位 東京みらくるサイクリングツアー／東京都港区
第9位には東京都港区の「東京みらくるサイクリングツアー」がランクインしました。東京みらくるサイクリングツアーはガイド付きの観光ツアーです。経験豊富なガイドが東京の街を案内してくれます。
銀座、日本橋、両国、スカイツリー、浅草、上野、本郷、東京タワー、皇居、築地、お台場など東京の名所を巡ります。ガイドは英語を話せる人が多く、外国人観光客とのコミュニケーションもバッチリ。
いつもとは違った東京を見れるのでまさに体験型観光と言えるでしょう。続いては、意外にも日本の料理教室がランクインしていました！