ハダカの「妻」が大人気。大磯妻が地域の繋がりを生んでいるという話

「大磯妻」を知っていますか? ちょっと太めでボリューミーなおっぱい、つぶらな瞳に平面的な顔が特徴の、一目見たら忘れられないです。

そのユーモアたっぷりな肢体と表情が好きな人にはたまらないと、神奈川県大磯町の大磯港で毎月第三日曜日に行われる朝市「大磯市(イチ)」で誕生して以来、湘南地区をはじめひそかな人気を集める人形なのです。

裸の「妻」が生まれたわけ

この妻人形を作るのは、小田原の「暮らしの遊びnico cafe」のオーナー・和田真帆さん。ある日突然「裸の人形ってイイかも!?」とひらめき作ってみたところ、想像以上の出来栄えに我ながら満足。あんまり可愛いくできたので大磯市に並べてみたところ、これがなかなか好評。

妻はそれぞれの嫁ぎ先でも可愛がられ、「裸じゃなんだから、エプロンを着せてみよう」とか、「帽子をかぶせてみたらいけるかも」「アフロが似合いそう」「おでかけバックを持たせたらオシャレ」などなど、自然に妻アイテムが増え、気が付いたらコレクターも登場するほどの人気に。

そもそも設計の仕事に携わっていた和田さんが、小田原駅からちょっと歩いた場所にあるこの nico cafeをオープンしたのは今から6年前のこと。

古民家をリノベーションしたnico cafeは、アンティークな雰囲気漂う居心地のいい空間が魅力で、雑誌のカフェ特集でも紹介されるなど、地元の人はもちろん、わざわざ東京からカフェ好きが訪ねてくるお店です。

その店内の一角には、今ではすっかり nico cafeの顔ともなった裸の妻たちと共に、妻のパンティーやエプロン、お洋服などが並ぶ妻コーナーが。

お店にずらりと並ぶ妻たちに会いたいと、カフェを訪れる人も少なくなくありません。妻にとってホームグランドとも言える nico cafeには自然と妻好きな人々が集まり、そして人が集まれば様々なアイディアや企画も生まれるというもの。妻をきっかけに、数々のコラボレーションアイテムも登場しています。

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