重なりあう日本の美。全国各地の「五重塔」10選

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池上本門寺/東京都大田区

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東京都大田区にある池上本門寺の五重塔は、関東に現存する幕末以前の五重塔としては最古のものです。徳川二代将軍秀忠の乳母、岡部局の発願で1607(慶長12)年に建立されました。

お釈迦さまの誕生日である4月8日の「花まつり」に合わせて、「春まつり」が開催されます。この期間中、1年に1回だけ五重塔の扉が開かれます。

備中国分寺/岡山県総社市

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岡山県総社市にある備中国分寺は、聖武天皇の発願によって創建された国分寺のひとつです。現在の建物は江戸時代中期以降に再建されたもので、境内の五重塔は岡山県内唯一です。

総高は約34mで、三層まではけやき材、四・五層は松材が主体で造られています。また、初層には大日如来(中央心柱)を中心に五智如来が安智されており、天井は格子状で天井板には花や草木の彩色画が描かれています。


明王院/広島県福山市

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広島県福山市にある明王院の五重塔は、南北朝時代の1348(貞和4)年に建立されました。全国五重塔の中でも5番目に古い塔で、当時の地元の住民たちが一文ずつお金を出し合って建てた塔として有名です。

厳島神社/広島県廿日市市

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広島県廿日市市にある厳島神社には、高さ約27mの檜皮葺の五重塔が建っています。内部は通常公開されていませんが、彩色がしてあり豪華絢爛とのこと。

内陣の天井には龍が、外陣の天井には葡萄唐草の模様が描かれているそうですよ。

瑠璃光寺(旧香積寺)/山口県山口市

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山口県山口市にある瑠璃光寺には、高さ約31mの方三間で、和様式で一部に唐様式が見られる五重塔が建っています。この塔は、屋根は檜皮葺で、塔身部は上層部に向かって細くなっています。

全国に現存する五重塔のうちで10番目に古く日本三名塔のひとつに数えられるほどの美しさを誇ります。

その見た目の美しさ、存在感から各地で愛されている五重塔。気になるものがあれば、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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