ギラギラと照りつける太陽、美しい海、古代の遺跡、カラフルな街並みとそこに住まう陽気な人々。明るく楽しい魅力と共に興味深い独自の文化を持つ国が北アメリカに位置する「メキシコ」です。
美しいリゾートもあるメキシコは初めての南アメリカ大陸旅行にもとってもおすすめ。とは言うものの、初めてのメキシコ旅行、治安や言葉の問題、移動手段に物価など不安なことはいくらでもありますよね。そこで今回はメキシコ旅行に関するあれこれをたっぷりご紹介して行きます!
目次
メキシコってどんな国?なにが魅力?
私たちが普段「メキシコ」と呼ぶ国の正式名称は「メキシコ合衆国」。日本の国土の約5倍ほどの大きな国で、1億3000万人近い人口を誇っています。
メキシコと聞くとなんだか陽気な人々が歌を歌いながら楽しく暮らす様子や砂漠にサボテン、テキーラといったイメージをお持ちの方が多いでしょう。
そのどれもメキシコの持つ魅力であることは確かですが、明るく楽しいだけではなく古代の遺跡も楽しめるのがメキシコの魅力です。ヨーロッパ文化とメキシコ独自の文化が入り交じる街並みは美しく、街歩きも楽しめます。
また、海に囲まれるリゾート地でもあることからアメリカやカナダからたくさんの観光客が訪れています。
メキシコはどこにあるの?
まずはメキシコの場所をきちんと覚えておきましょう。メキシコは北アメリカ大陸のちょうどくびれて細くなりかけた場所に国土を持つ国です。
メキシコは南アメリカ大陸にあるとなんとなく覚えている方が多い国ですが、実は中央アメリカでも南アメリカでもなく、アメリカ合衆国やカナダなどと同じ北アメリカ大陸に分類されます。
メキシコの下側はベリーズとグアテマラが、上はアメリカと国境を接しています。大陸でありながらも海に囲まれており、太平洋、カリフォルニア湾、メキシコ湾、そしてカリブ海にそれぞれリゾート地もあります。メキシコへの旅行がお隣の国アメリカで大人気となっている理由がよくわかりますよね。
メキシコ国内の地方と気候は?
海に囲まれたメキシコの国土は日本の約5倍ほど。とても大きな国土を誇っています。スペイン語を話す国の中では一番の人口を誇るメキシコ国内は、32の州に分かれています。国土の大きなメキシコでは、訪れる都市によって気候が大きく異なるので注意しましょう。
メキシコには四季はありませんが、乾季と雨季が存在します。乾季は10月から5月くらいまでの間で、雨季は6月から9月までの間です。
首都メキシコシティのある中央エリアは寒暖差が激しく、乾季に30度を超えることがある一方で雨季には10度前後まで気温が下がります。一日の間でも雨が降るとぐっと冷え込むので、脱ぎ着できるパーカーやジャケットなどを持って行きましょう。
人気観光地・カンクンなどがあるビーチ沿いのエリアは乾季が長く、3月後半から12月までは夏と考えて問題ありません。日差しはとても強いので、サングラスや日焼け止めは必需品です。
日本からメキシコへ行くには?
日本からメキシコへのフライトは、成田国際空港からメキシコ・シティ国際空港までの直行便があるのでとても便利です。フライト時間は約16時間ほどと長くなりますが、トランジットの必要がないのでとても便利です。その他の都市へ直接入りたいのならアメリカやカナダなど他国でのトランジットが必要になります。
ちなみにメキシコと日本の時差はなんと14時間!日本が14時間進んでいることになります。
怖いイメージがあるけど治安は大丈夫?
メキシコと聞くと最初に気になるのがその治安ですよね。魅力的なリゾートを持ち、歴史好きでもぜひ訪れてみたい国にも関わらず、「治安がものすごく悪い」という噂が気になって旅行に踏み切れずにいるという方も多いでしょう。
結論からお話すると、確かにメキシコの治安は良いとは言えません。ですが、「麻薬カルテル」や「殺人が多い」などは噂が独り歩きしている感もあります。
しっかりと注意をしていれば観光客が事件に巻き込まれることはほぼありません。特に観光地はしっかり警察官がいますし、メキシコシティの昼間は全く問題ありません。
確かに街中に物乞いがいる、大の大人がお昼間から道でお酒を飲んでいるなど日本人の私たちからしてみると「大丈夫かな?なんだか怖いな」と感じることもあります。
しかしそれはメキシコの日常であって、特に私たちに危害を加えようというわけではありませんよ。自分の身は自分で守ること、荷物から目を離さないこと、人通りの少ない道へ入って行かないなど海外を旅する基本を守っていれば心配ないと言えます。
メキシコで話されている言葉は?英語は通じる?
メキシコで話されている言葉はスペイン語です。メキシコのスペイン語とヨーロッパ・スペインのスペイン語は少しアクセントが異なっており、加えてメキシコの方がのんびりした話し方です。少しでもスペイン語を勉強して行けば、聞き取りやすく旅もスムーズになるでしょう。
メキシコ国内は観光地であれば英語は通じる場合が多いですね。カンクンなどのリゾート地であれば英語のメニューがあるお店も多いですし、英語で看板を出しているお店も多いです。ホテルのスタッフも英語での対応がもちろん可能ですし、ホテルによっては日本人スタッフがいる場合も!
ただ観光地を離れると英語が全く通じない世界に変わります。首都のメキシコシティであっても、ホテルやレストランスタッフは話せますが、小さなカフェやお土産物屋さんは英語を話さないと思っておきましょう。挨拶くらいはスペイン語でできた方が良いので、ぜひ覚えて行きましょう。
メキシコで使われている通貨は?
メキシコの通貨は「ペソ」です。ユーロになる前のスペインでもこの「ペソ」という通貨が使われていました。「ペソ」はスペイン語では重量を表す単位としても使われています。ペソの下の単位は「センタボ」と言い、100センタボが1ペソに相当します。
一番大きな紙幣は1,000ペソですが、あまり見かけることはありません。「お釣りがない」と断られることも多くとても使いにくいので1,000ペソ紙幣は最初からもらわない、またはホテルなどで早めに崩しておいた方が無難です。
メキシコの物価は?
メキシコは比較的物価の安い国として知られています。リゾート地はリゾート価格で何もかもが高めに設定されていますが、それでも食費や宿泊費は日本に比べると割安です。
外食は地元の人が訪れる食堂であれば約600円くらいから。観光地のレストランでディナーをするなら約2,000円程度~でいただけます。
メキシコ国内の遺跡などへの入場料は、現地によりますが600円程度。いろんなものを存分に見て回るにはお得なのではないでしょうか。
メキシコはチップの習慣がある?
メキシコはチップ文化のある国です。チップを渡さないとマナー違反になるので気をつけましょう。
レストランでは料金の10%ほどを上乗せして渡すか、切りの良い金額を渡してお釣りを受け取らない方法がスマートです。ホテルではチェックイン・チェックアウトなど普通の利用であれば必要ありませんが、荷物を部屋に運んでもらったり、ルームサービスを頼んだ時には30ペソくらいを渡せば大丈夫です。
また、スーパーマーケットで買い物をした時にもチップが必要な場合も。通常のキャッシャーには必要ありませんが、購入したものをバッグに詰めてくれる係がいるので、彼らには20ペソほどを渡しましょう。
メキシコ旅行の交通手段は?
メキシコ国内を移動する際は、長距離移動なら飛行機かバスの利用が便利です。鉄道もあるにはありますが長距離移動の本数が少なく不便です。国内線はアエロメヒコが多く飛んでいるので、メキシコシティから地方都市へ向かう場合は利用をおすすめします。
行き先やタイミングによっては長距離バスよりも安いことがあるので、必ず飛行機をチェックするようにしましょう。
中距離の移動であればバスをチョイス。エアコン、トイレ付きの物できちんとしており快適ですよ。
メキシコ料理はなにが美味しい?
スパイシーな味付けのものが多いメキシコ料理はとても食が進むこと間違いなし!美味しくて安いものがたくさんあるので、ついつい食べすぎてしまいます。
メキシコ料理の定番中の定番である「タコス」は安い、早い、旨いと三拍子そろった料理です。とうもろこしの粉でできたトルティーヤに野菜をたっぷりサンドして、辛いサルサソースを好みで付けていただきます。当たりハズレがないのもおすすめポイントです。
タコスにはさまざまなバリエーションがあり、タコスを揚げた「タコス・ドラドス」やタコスにトマトソースなどをかけてオーブンで焼き上げた「エンチラーダ」などもおすすめです。メキシコに来たからには主食であるトルティーヤ、そしてタコスを味わい尽くしましょう。
初めてのメキシコ旅行で訪れるべき場所は?
初めてのメキシコではカンクンに代表されるリゾート地でのんびり過ごすも良し、遺跡を巡るロマン溢れる旅も良し。好みで選びましょう。
リゾート好きなら世界的リゾート地のカンクン滞在は忘れられない思い出になります。真っ青なカリブ海でマリンスポーツを楽しんだり、時期が合えばジンベイザメに出会えるツアーなども開催されていますよ。
カンクンはビーチだけでなく、少し足を伸ばせば「エクバラン遺跡」や「セノーテ・イキル」などの神秘の国を楽しめるスポットも目白押しです。
メキシコシティに滞在するのなら、「テオティワカン遺跡」は絶対に欠かせません。メキシコシティから50kmほど北に位置する遺跡は、世界最大級のピラミッドが残されていることでも有名です。
一帯に遺跡が多く残されているので一日中、古代に栄えた文明に思いを馳せられます。ツアーも多くでており、メキシコシティからのショートトリップに最適です。
メキシコのお土産はこれで決まり!
カラフルなデザインのものが多いメキシコではショッピングも旅の楽しみの一つ。雑貨や食品など自分用にもバラマキ用にもぴったりなお土産探しを楽しみましょう。
メキシコ土産の定番といえばテキーラです。ボトル類は重く持ち運びもしにくいのが難点ですが、メキシコに来てテキーラを購入しない手はありません。日本よりもかなりお安く手に入るのでぜひお気に入りを探してみましょう。
女性へのお土産にはカラフルな絵の描かれたメキシコ陶器もおすすめ。小さなカップにお皿、インテリア雑貨まで何でもそろいます。価格も安いのでバラマキお土産にもぴったりですよ。
ほかにはメキシコ料理定番のトルティーヤやサルサソースなども喜ばれます。辛いものが苦手な方にはハイビスカスティーやチアシードなどのもいいかもしれません。
今回は初めてのメキシコ旅行を成功させるための基本情報を詰め込んでご紹介しました。
古代文明の痕跡を多く残しながら、リゾートも楽しめるメキシコはとても魅力的な国です。日本とは雰囲気も街並みも何もかも違うのでカルチャーショックを受けることもありますが、それこそが旅の醍醐味ですよね。見どころたっぷりのメキシコへの旅をぜひ計画してみませんか。
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