ついに、『ウェグマンズ(Wegmans)』がニューヨークにオープンしました!!日本に住んでいる方で、「スーパーマーケットのウェグマンズ知ってるか?」と聞かれて、「知っている」と答える方は相当のアメリカスーパーマーケットマニアでしょう。
ウェグマンズは、『ホールフーズ・マーケット』や『トレーダー・ジョーズ』のような日本人がニューヨークに渡航してお土産を買う店として知られていません。でも、アメリカ人の間ではアメリカナンバー1のスーパーマーケットとして非常に有名なのです。
しかも、非常に人気が高い老舗のお店なのに、これまでニューヨーク市内にはお店がひとつもなかったのです。
まぁ、アメリカ人のなかでもニューヨーク郊外に行くことが多い人や、住んでいたという人しか知らないくらいですが、知ってる人たちは一様に「素晴らしいお店だ」と答えるような人気店なのです。
日本で例えるとどこでしょうか?比較的都心部に近い郊外に100店舗ほど構える老舗の食材店。みなさんのご近所や車で30分ほどのところにありますでしょうか?
今回は、2019年10月27日にウェグマンズのニューヨーク市内1号店が、ついにブルックリンのダンボにオープンしたので、ウェグマンズがどれだけ人気なのかお届けします。
お客さんも従業員も大満足な『ウェグマンズ』
ウェグマンズは、1915年にニューヨーク州中部の都市ロチェスターで食品店として創業。100年をこえる歴史ある老舗スーパーマーケット。
現在、ニューヨーク州郊外を中心に、主に、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、メリーランド州、バージニア州など、アメリカ東海岸を中心に100店舗超えの店舗を展開するチェーン店です。今回、ブルックリンのダンボにオープンしたお店は101店舗目となります。
ウェグマンズには、かなり熱狂的なファンの方々が存在しており、“カルト”的な人気があるとか、『ウェグマンズを訪れるべき5つの理由』といった記事などでその人気ぶりが伝えられています。
- 参考
- Meet the Wegmans fans who waited for hours in the rain to be the first shoppers at the grand opening of the cult-favorite grocer’s new store in Brooklyn
- Five Reasons to Visit the New Wegmans
そして、熱狂的なウェグマンズファンのことをWegmansとマニアのmaniacの造語“ウェグマニアック(Wegmaniac)”や、“ウェグマニア”と呼んだりします。スーパーマーケットのファン専用の呼び方があるのもすごいですが、現代用語をまとめた新語辞書『アーバン・ディクショナリー』にも掲載されているからさらにすごいですよね。
- 参考
- wegmania
ウェグマンズ商品を購入したウェグマニアックたちの様子を伝える記事も。
- 参考
- ‘Wegmaniacs’ are ready to pounce on new Brooklyn Wegmans
- ‘Wegmania’ hits NYC as Brooklyn store opens Sunday
ついでに、ツイッターなどで「#wegmaniac」と検索するウェグマンズラブな方々の熱狂的な想いを知ることができます。あるファンはこんなツイートをしています。
(訳)
ウェグマンズ 、あなたは私の食料品店のソウルメイト(心の友)だ。朝、あなたのことを考えて目が覚めたよ。
ちなみに、このツイート主であるScooterさんは30代で子どもがいるパパさんなのですが、こんなツイートをしたくなるほどのウェグマニアな方のようです。
ご近所にあるご夫婦が営む八百屋さんとかで、普段からよく会話をしていてお店とお客さん以上に人間関係が作れているというのなら、ソウルメイトだっていえるかもしれません。それでも、100店舗もの店舗展開するチェーン店に対して、こんな感情を持てるなんて非常にめずらしいですよね。
うーむ、興味深い。とにかくものすごく人気ということで、当然、さまざまな調査やランキングでも1位、2位を争うほどとなっています。
例えば、
・『マーケット・フォース・インフォメーション(Market Force Information)』の「アメリカ人が好きなスーパーマーケット調査(America’s favorite grocery retailer)」で、2016~2018年の3年連続ナンバー1を獲得。
・食専門情報サイトのデイリーミールが発表する「アメリカのベスト・スーパーマーケット(America’s Best
Supermarkets )」の最新2019年版ではパブリックスに次ぐ第2位にランクイン。
・調査会社ハリス・インサイト&アナリティクス(Harris Insights & Analytics)による「アメリカの有名100ブランドの評判ランキング(the Harris Poll ReputationQuotient)」でナンバー1。アマゾンやコストコなどを抑えトップ。
- 参考
- NEW MARKET FORCE INFORMATION STUDY FINDS WEGMANS IS AMERICA’S FAVORITE GROCERY STORE
- America’s Best Supermarkets for 2019
- Wegmans ranks No. 1 for reputation as tech companies stumble in new poll
また、お客さんからの評判だけではありません。社員からの愛もすごく、「働きたい会社ランキング」でも上位に毎年選ばれるほどです。
ちなみに2019年の同ランキングでは、3位にランクイン。質問項目のひとつで非常に重要視されている「自分が働いている会社はすばらしい職場である」と回答した人の比率は94%に達しています。
同ランキング1位になったヒルトンについては、過去のメルマガもしくはまぐまぐニュースさんにも掲載されたのでそちらをご参照。
お客さんからだけではなく、従業員からも支持されているウェグマンズのダンボ開店日は、朝から雨だったにも関わらず2万5千人超が来店。
朝7時オープンの数時間前から、店頭に長い行列ができるほどの大盛況でした。なお当日の売上は、ウェブマンズのオープン日の売上史上最高額を記録しています。
このダンボのオープン1カ月前には、ノース・カロライナ州初となる店舗が9月29日にオープンしているのですが、そのときも長い行列で、開店前日の午後10時頃から行列ができ、当日午前7時にはウェグマンズ史上最多記録となる3,000人もの長蛇の列だったのだとか。
「せっかちなアメリカ人は行列に並ばない」なんていわれていた時代はいずこへ…という感じですね。
近年では、ニューヨーク初の猫カフェに4時間、人気ラーメン店に1時間越え並んだりしており、ついにはスーパーマーケットのオープン前にまで並ぶようになっています。そういえば、ブラックフライデーの大セールにも並ぶけど、あれは激安になるからって理由だし…。
だいたいざっくりとウェグマンズの人気ぶりをお分かりいただけたと思いますが、後編では、ウェグマンズ で買うべき商品となぜここまで人気なのかをいくつかの情報をもとに考えていきたいと思います。
- 参考
- 米国No1老舗スーパーマーケット、ウェグマンズ(Wegmans)ブルックリン店への道
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