「マイクロツーリズム」がブームな予感。コロナ禍に考える旅とは

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新型コロナウイルスの流行により自由な外出もままならず、現在も尾を引いている状況が続いています。とはいえ、多くの人が旅立つことで地方経済の回復を促す「GoToキャンペーン」が始まるなど、国内も少しずつ回復に向けて動き出しています。

そしてこの度、世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com」が、滞在したい施設をお気に入り登録・保存できる「ウィッシュリスト」機能から分析した、2020年5月〜6月の最新データが到着しました。

現在の状況のなかで旅行どのような希望を持つ人が多いのか、早速チェックしてみましょう。

収束までは近場で?マイクロツーリズムの傾向が顕著に

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今回の分析で判明したのが「マイクロツーリズム」の傾向です。マイクロツーリズムとは、遠出をするのではなく、地元のかた自宅の近隣で過ごす旅のスタイルのこと。

旅行をするにあたって、自分が住む都道府県内で宿泊施設を検索し、ウィッシュリストへ登録している人が多く見られるという結果がわかりました。

この結果は、緊急事態宣言と外出自粛を機に「新しい日常」となりつつある、リモートワークなど自宅で過ごす「おうち時間」の習慣と、県をまたぐことで感染者を増やしてしまいかねないというニュースなども影響していると推測されます。

一見ネガティブな結果にも見えますが、自分の住んでいる場所の新しい魅力を発見する機会に繋がるともいえ、より一層、愛着が湧くきっかけとなるかもしれません。

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また、旅行に行く際に最も重要と考える人も多い「宿泊施設」において、世界と比べて日本では特徴的な傾向があることも判明。「ホテル」を検討する人が53%と、世界平均と比べて17%も高くなっていることがわかりました。

ホテルのあとに「アパートメント」「旅館」「アパートホテル」「ゲストハウス」が続きますが、世界のほかの国々と比較して衛生観念が高いといわれる日本では、ホテルは抜きん出てホスピタリティや清潔感を徹底しているイメージがあり、感染防止対策も含め、好まれているのだと推測されます。


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また、日本独自の宿泊施設といえる「旅館」の人気も高いことが判明。旅館では部屋での食事が一般的なこともあり、密集・密接・密着の「3密」を避けられることや、温泉での健康面における回復治療など、安心や健康につながる部分が支持されていると推測されます。

さらに宿泊場所については「沖縄県」が最多となっていることもわかりました。本調査の3~4月部分を見ると「京都府」が人気となっていたことから考えると、観光時に人が密集しやすい可能性がある場所より、自然が多い場所への旅行へシフトしているのかもしれません。

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続いて、日本以外のユーザーが日本の施設をウィッシュリストへ登録した際のランキングTOP10も登場。

すると、アジア圏など日本から比較的近距離で旅行に来れる国々はもちろんのこと、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア方面、さらに南アメリカからも支持があることが判明しました。

日本国内の移動すらはばかられる現在の状況では、海外旅行やインバウンドの旅行者の復活は遠い未来のようにも感じられますが、日本旅行を考えたり願望を持っている旅行者は、世界中に多くいるということがよくわかる結果となっています。

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一方、海外旅行に行きたいと計画をしている日本の人々から人気の国々を見てみると、最も人気となったのは韓国・ソウル、続いて台湾・台北と、これまでも人気だった近い距離の国々が、変わらず支持されているということがわかりました。

台北は4位から2位へとランクアップしていることから、コロナ禍のあとは近距離での海外旅行から開始してみようと考えている人が増えているのかもしれません。

台湾に続き、ハワイ・ホノルル、タイ・バンコクなど、リゾート感がある場所も人気に。家にこもっている時間が長くなるほど、非日常の海辺や自然に触れたいと感じるようです。遠方では、フランス・パリが支持されています。

新型コロナウイルスとの戦いから、少しずつではありますが回復の兆しが見えてきている現在。変わってしまった日常を取り戻しながら、次の旅行に向けてのワクワクする計画を練ってみてはいかがでしょうか。

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