桜が咲いたら出会いの季節。暑い夏には海に出て、秋は銀杏並木をゆっくりお散歩。そんな四季の移ろいを五感で楽しみ、情緒豊かに生きてきた日本人。
当たり前のように「四季」を感じる日本人ですが、この文化は外国人からすると少し不思議に映ることもあるのだとか。
そこで今回は、複数の外国人のかたがたに「来日して驚いたこと」や「日本の四季」など、さまざまなことを聞いてみました。四季が移り変わるからこそ感じることや季節ごとの素晴らしい行事など、外国人の視点を通して日本ならではの魅力を再発見していきましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
母国と全然ちがう…!外国人が日本に来て驚いたこと
季節によって天気も気温が違う/オーストラリア出身
「日本に来たとき、季節の違いがはっきりしていることに驚いた。オーストラリアのシドニーは、夏は暑いけど比較的空気が乾燥しているから過ごしやすいし、冬は寒くても雪が降ることはないよ」(オーストラリア出身)
1年を通して温暖な気候のオーストラリアは、暖かくからっとしているため過ごしやすいのが特徴です。やはり夏場の大敵は「湿気」ということがよくわかりますね。
日本で人生初の雪に感動!/インドネシア出身
「インドネシアは雨季と乾季だけで、乾季は涼しいですが日本の冬ほど寒くなることはありません。日本で初めて雪を見たときは興奮して思わず写真を撮りました!」(インドネシア出身)
インドネシアは、日本とは違い四季ではなく乾季と雨季に分かれます。雨季には雨が降る日が続きますが、スコールのため突然降ってもすぐに止むのが特徴です。また、赤道直下に位置するため年間を通して気温が高いため、雪が降ることはありません。
まさか冬服デビューするとは!/シンガポール出身
インドネシアと同じく雨季と乾季にわかれているシンガポール出身の男性からはこんな声も。
「シンガポールは夏しかないから、日本に来てはじめて冬服を買った!セーター着てみたかったのでうれしい(笑)」(シンガポール出身)
シンガポールの平均気温もかなり高く、25〜32度と日本の夏が続くような感じなのだとか。冬がない国の出身のかたにとっては、冬服や雪などに憧れる気持ちがあるのかもしれませんね。
このようにみなさんが声をそろえるように、「四季」にこれほど違いのある国は世界でも稀。
地球の自軸と太陽に対し、日本が東経135度の北緯35度の位置に誕生したからこそ、ほぼ均等な春夏秋冬が生まれたそうです。毎年何気なく過ごしていますが、日常のなかで四季を楽しめることはすごい確率なのですね。