早春を彩る京都府内の厳選・梅の名所8選

道真公が愛した梅の花が各所で咲き誇る

長岡天満宮(長岡京市)

菅原道真公が生前、在原業平らとともにしばしば訪れ詩歌管弦を楽しんだ長岡京。長岡天満宮は、太宰府へと左遷された際にこの地に立ち寄り「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだ縁故で、自作の木造を祀ったことが神社の創立といわれています。

また、長岡天満宮といえば、約20,000平方メートルもの広大な敷地を有する境内にキリシマツツジをはじめ四季折々の自然が広がることで有名ですが、春先の主役といえばなんといっても美しい花を咲かせる梅の木です。

本殿前をはじめ境内の各所や隣接する長岡公園梅林には、紅梅や八重寒紅梅、しだれ梅、鶯宿梅、蝋梅など約300本の梅の木が植えられ、例年2月下旬から3月中旬にかけて見頃を迎えます。

■■INFORMATION■■

長岡天満宮
住所:京都府長岡京市天神2-15-13
拝観料:境内自由
アクセス:阪急京都線長岡天神駅から徒歩約10分、JR長岡京駅西口から徒歩約20分
問い合わせ:075-951-1025

明智光秀ゆかりの城址に咲く紅白の梅

丹波亀山城址(亀岡市)

亀岡市の中心部にある丹波亀山城址は、明智光秀が丹波攻略の拠点として建てたお城です。かつては、五重の層塔型天守がそびえる立派な構えでしたが、明治時代に入ると廃城処分となり、所有者が転々としました。その後、荒れ果てた城址は宗教法人大本が入手し、石垣などが修復。往事の姿を偲ぶことができます。

敷地内には、梅の花が咲き誇る梅林が、主に正門(黒門)入口横の石垣付近と武道館前の2カ所あり、苑内には紅梅、八ツ房梅、緑萼梅(りょくがいばい)など約1,300本の梅木が、大切に育てられています。

年によって変動がありますが、毎年1,200~1,500kgほどの梅の実が収穫され、梅干しとして大本の食堂などで提供されているそうです。

■■INFORMATION■■

丹波亀山城址
住所:京都府亀岡市荒塚町内丸1
アクセス:JR亀岡駅から徒歩約10分
問い合わせ:0771-22-5561(大本本部)

※緊急事態宣言下中は、丹波亀山城跡の見学・参観受入を休止しています。詳しくは、下記HPをご確認ください。


隠れ里に咲く梅の花が美しい

高尾の梅林(宇治田原町)

宇治茶で有名な宇治田原町。こちらの高尾(こおの)地区は大峰山系の中腹にあり、「弘法大師の井戸」や「施基皇子(田原天皇)」の伝承に彩られた隠れ里の雰囲気を今に伝えています。

集落の周辺や山上にはたくさんの梅が植栽され、京都市内方面を展望する景観とあいまった絶景は見事。標高が高い場所にあるため、ほかの梅林に比べて開花時期が遅いのも特徴的で、ハイキングシーズンが本格化する3月中旬以降に見ごろを迎えるとのこと。集落から林道を上った場所は特に梅の木がたくさんあり、満開時には見応えも十分だそうです。

ただし、こちらは私有地のため、梅林内でのお花見はできませんのでご注意ください。

■■INFORMATION■■

高尾地区の梅林
住所:京都府宇治田原町大字高尾小字向ヒ坂他
アクセス:JR奈良線宇治駅・京阪宇治駅・近鉄新田辺駅から京都京阪バス「維中前(いちゅうまえ)行き」「緑苑坂(りょくえんざか)行き」「工業団地行き」のいずれかに乗車。「下町(しもまち)」バス停から徒歩約45分
問い合わせ:0774-88-6638(宇治田原町産業観光課)

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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