蒸し暑い日が増え、いよいよ本格的な夏が到来しようとしている現在。「暑さで食欲がわかない」と感じているかたも多いのではないでしょうか。
そんなとき、注目したいのがエスニック料理。普段と違う味付けが新鮮さを誘う料理たちがそろっています。
この度、日本のエスニック文化や食の普及活動を行う一般社団法人 日本エスニック協会が「この夏絶対流行する!エスニック食ランキング」を発表。昨年との変化が見られたというトップ3を、早速ご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
タイとインドを代表する名物料理が登場!
第3位 パッタイ/タイ
3位にランクインしたのは、タイを代表する名物料理「パッタイ」でした。元来、中国より伝来されたとされる米麺は、第二次世界大戦下で米不足に陥ったタイにおいて、首相の推奨もあり積極的に取り入れられ、全土に広まりました。
その後、具材などもすべてタイ産のものを使用し「新しい国民食」へと進化させる働きが登場。
具材も豚肉から海老へと変化させたり、「炒め麺」を意味する「グェイティオーパッ」から「タイ炒め」という意味の「パッタイ」へと、名前も変わりました。
おいしさの決め手となるのは「ナンプラー」「タマリンド」「ココナッツシュガー」のトリオが織り成す「パッタイソース」。
塩味、酸味、甘味が一体となり弾力抜群の米麺を引き立て、さらに生のもやしやニラ、玉ねぎといった野菜に干し海老などの旨味が加わる、タイの絶品名物です。
第2位 プーパッポンカリー/タイ
蟹と卵をカレー味で仕上げる炒め物「プーパッポンカリー」が2位にランクイン。その発祥はタイではなく、ポルトガル、インド、中国と、多くの国を経由して伝えられてきたといわれています。
本国のタイでは、シーフードレストランや中華系タイ料理店で多く見かけることができるポピュラーなもの。
日本では「ノコギリカザミ」と呼ばれる肉厚な品種の蟹を用いて、非常に食べ応えのある蟹料理へと仕上げています。
にんにく、玉ねぎ、唐辛子、干し海老を炒め合わせた「チリインオイル」の芳香な薫りが加わり、フワトロの卵も相まった完成品は絶品。蟹をじっくりと食べ終えた後はカレーソースをごはんにかけたりと、最後まで極上のおいしさを満喫できる一品です。
第1位 ビリヤニ/インド
栄えある1位を獲得したのは、たくさんの具材を入れた炊き込みご飯「ビリヤニ」でした。
インドのみならず、南アジア全体で広く食べられている「ごちそうご飯」であり、手の込んだ調理法や高級食材の使用から「最も高貴なご飯料理」と名高い一品です。
マトン、チキンなどの肉やシーフード、野菜などの具材に、高級食材のサフラン、ナッツなどのスパイスをふんだんに使って仕上げる贅沢なビリヤニは、現地では結婚式をはじめとした「ハレの日」のメイン料理として君臨。
日本で広まったのは、南インド料理のレストランがSNSを中心に「ビリヤニ」ネタでバズったことも大きな要因に。「ミールス」と呼ばれる大皿料理と合わせて看板メニューに掲げ、10年に渡り根強いプロモーションを続けています。
現在ではインド料理のファンを中心に名称が浸透するまでに広がり、スパイスカレーのブームがそれを後押し。「カレーライスの向こうにある、新たな究極のライスメニュー」として、大きな注目を集めています。
2019年は「健康志向」「テイクアウト」が流行のカギとなり、トップ3は「バインミー」「フムス」「カオソーイ」が獲得した同ランキングですが、スパイスカレーブームも功を奏し、ビリヤニが1位を獲得しました。
新型コロナウイルスによる自粛生活や、夏の暑い季節にも食が進む「エスニック料理」。元気をもらえるおいしい郷土料理たちを、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
- source:PR TIMES
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