四季によってはっきりと色を変える日本の自然。日本の美しい自然を一目見ようと海外からも多くの観光客が訪れていました。
桜の優しいピンクに染まる春、紅葉が燃えるような朱色へと変化する秋は特に人気の高い季節で、日本人の私たちも「お花見」や「もみじ狩り」はとても楽しみなイベントですよね。
そんな春と秋の象徴を一度に楽しむことができたら…と思ったことはないでしょうか。実は、そんな楽園のような場所があるんです。それが群馬県藤岡市にある「桜山公園」。今回はお花見と紅葉狩りを一度に楽しめる桜山公園の魅力をご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「桜山公園」とは?
群馬県藤岡市にある桜山公園は、その名の通り桜山の山頂に造られた広大な公園です。標高591mの山の山頂に東京ドーム約10個分以上の大きな公園として整備されており、ゆったりと散策を楽しんだり各種イベントが開催されたりしています。
広大な公園は散策道が張りめぐらされており、他に池泉回遊式庭園の日本庭園、茶室、そして広い芝生の広場などが設けられています。
庭園もきちんと整備されておりとても美しいのですが、桜山公園の魅力は何といってもその自然!公園内はソメイヨシノやウメ、ツツジ、ツバキなどが植えられており、季節に合わせて色とりどりの花を咲かせます。
桜山公園は「冬桜」に出会える
日本の春を彩る桜ですが、実は冬に花を咲かせる「冬桜」という種類の木があるのをご存じでしょうか。例年11月下旬から12月の約1カ月間に渡って花を咲かせる冬桜は、通常の桜と違って珍しく、なかなか出会うことはありません。
埼玉県の「城峰公園」、愛知県の「庄内緑地公園」などが冬桜が見られる場所として知られていますが、名勝地として最も名高いのがこの桜山公園です。桜山公園には約7,000本もの冬桜が育てられており、天然記念物にも「さくらの名所100選」にも指定されています。
冬桜は春にも花を咲かせる2度咲きのめずらしい桜です。色はソメイヨシノよりも薄いピンク色をしていますが、少しずつ白く色が変化していくのが特徴です。
春の桜のように木全体が一度に花で満たされるタイプではありません。しかし桜山公園は冬桜の木の数が多いため薄ピンク色の絨毯を敷き詰めたように見え、想像以上の美しさです。
紅葉と冬桜が同時に楽しめる!
冬桜の例年の見ごろ:11月中旬から12月初旬
桜山公園は、秋から冬にかけて咲く冬桜と真っ赤な紅葉が同時に楽しめるとてもめずらしい公園です。
ピンク色の冬桜の向こうに赤色の紅葉が見えるという何とも不思議な光景が味わえる場所として知られ、毎年11月下旬になるとお花見と紅葉狩りを楽しもうと多くのかたが訪れます。
たくさんのかたが訪れますが園内は広く、意識をしていればソーシャルディスタンスをしっかりと取ることも十分に可能です。
冬桜の木はソメイヨシノほど大きくはならず、木が花で満たされないことも紅葉とバランスが取れる秘密。パラパラと花を咲かせる冬桜の枝の間から、紅葉の朱色が覗くという贅沢な光景を目にすることができます。写真撮影にもぴったりの場所で、園内のあちこちで一眼レフカメラを構えているかたにも出会います。
冬桜は11月中旬ごろから1カ月ほどが見ごろ。紅葉は11月中旬から下旬ごろまでなので、同時に楽しみたい方はぜひこの時期に訪れてみましょう。
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