絶景の駅で降りてみて。日本一標高の高い地点を走る「小海線」の楽しみ方

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甲斐大泉駅

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清里駅に続くのが、日本第3位の標高を誇る「甲斐大泉駅(かいおおいずみえき)」です。清里駅のメルヘンさとは異なり、懐かしさを感じる日本の駅!といった雰囲気。カンカンカンという列車の音が昭和レトロでタイムトリップ気分を味わえます。

のどかな駅前には高原らしく真っ白な白樺の樹があり、小さな観光案内所も設けられています。駅前は清里とは違い、田舎の静かで小さな駅といった風情。最近はこの美しい自然に魅せられて移住してくる人も多いそうですよ。

王道の観光スポットである「吐竜の滝」や、観光牧場の「まきば公園」、高山植物の宝庫である「美し森」なども甲斐大泉駅か清里駅から向かうと良いでしょう。

甲斐小泉駅

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甲斐大泉駅よりもさらに小さくレトロな駅が「甲斐小泉駅」。無人駅で、一日の平均乗車人員はなんと22人という、昔懐かしいレトロな雰囲気のある駅です。レトロだからこその良さを味わいたいという人には、たまらないサイズの駅に違いありません。

駅前にはこれといったスポットはない代わりに、絶景を独り占めできる贅沢さも。目の前の八ヶ岳青い空の景色はとても美しく、春はそこに桜も加わり絶景中の絶景です。

甲斐小泉駅の近くには、武田信玄の伝説が残る日本百名水「三分一湧水(さんぶいちゆうすい)」があります。武田信玄が水での争いを収めるために、石柱を置き水を三分割したという伝説の残る場所です。

清らかな湧き水は現在も三分割され、農地を潤しています。側には駐車場を兼ねる「三分一湧水館」があり、その歴史を知ることもできます。

小淵沢駅

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終電の「小淵沢駅」は、山梨県で最も西側にある駅です。甲斐大泉駅、甲斐小泉駅のレトロさとは異なるモダンで大きな駅が特徴。お土産物屋さんや食事処も多くあるので、観光の拠点とするのもおすすめです。

駅には展望台も設けられており、手軽に美しい風景を楽しむこともできますよ。それにしても駅に展望台があるなんて珍しいですよね。遠くに見える山々の緑が目に眩しく空気の美味しい特別な駅です。

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小淵沢駅から気持ちの良い道を歩いて約30分ほどの場所には、南アルプスや富士山がとてもきれいに見える「三峰の丘」があります。側を中央本線が走っており、写真撮影スポットとしても眺望が素晴らしいですよ。

小淵沢駅から車で約10分ほどの場所には「八ヶ岳リゾートアウトレット」もあるのでショッピングも楽しめます。

その近くには80年代にアメリカで活躍したアーティスト、キースヘリングの作品が見られる「中村キースヘリング美術館」も。八ヶ岳の自然を楽しみながら、アートも同時に堪能する大人の素敵な一日を過ごせます。

小海線に乗って沿線の旅に出かけよう

車窓を流れる南アルプスを眺めながら、沿線の駅で降りてみる、という楽しみ方ができる高原列車「小海線」。景色が素晴らしいだけでなく、それぞれの駅とその周辺に見どころがあります。移動手段そのものと、名所を合わせて楽しめる小海線に乗車する旅へ出かけてみましょう!

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