降りてみたいけど、下車できない?世界にあるちょっと変わった駅たち

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ファンの憧れ、幻の「シティホール駅」

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最後は、アメリカのニューヨークにある「シティホール駅」です。この駅は現役の駅ではないのですが、1904年につくられて1949年に閉鎖された地下鉄駅です。

当時の建築物が荒らされずに残っているので、一部の鉄道ファンから「幻の廃駅」として憧れをもって知られているのだとか。

現在、残念ながら駅には立ち入りできません。しかし、ニューヨーク市地下鉄6系統の始発・終着駅であるブルックリン・ブリッジ・シティ・ホール駅で、終着電車が始発電車として折り返し運転のため、終端用ループ線でUターンする際に、車内から窓越しに存在を確認できます。

シティホール駅(シティ・ホール・ループ駅)がループ線上に位置する様子が分かる。地図右下の駅がブルックリン・ブリッジ・シティ・ホール駅。image by:IRT, Public domain, via Wikimedia Commons

もともと、ニューヨークの市庁舎(City Hall)の直下にあったため、シティホール駅だったわけです。その後、敷地の真下をぐるっと回る(ループする)ように線路が敷かれ、そのループ線の途中に駅が設けられたため、シティ・ホール・ループ駅とも呼ばれたとの話。

名前からも分かるとおり、ループ線上に駅がつくられたため、ホームの距離が短く、長い車両が停車できないため、廃止された経緯があるみたいですね。

ニューヨーク市庁舎の下にある幻の地下鉄駅。image by:Illustrated Post Card and Novelty Company, Public domain, via Wikimedia Commons

今回は、世界にあるさまざまなユニークな駅をご紹介してきました。日本にもレトロで美しい、古き良き駅などもありますが、海外には知られざる不思議な駅がたくさんあるようですね。

もちろん世界にはまだまだユニークな駅がたくさんあります。次の旅の目的地は、世界の珍しい駅めぐりもいいかもしれませんね。

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