旅に欠かせない「スマホ」海外でそのまま使う方法は?Wi-Fiルーター、SIMはもう古い?

海外旅行でインターネットは不可欠な存在です。一昔前だと、旅行中はホテルや空港などにあるWi-Fiをつなぐだけで、あとはずっと圏外というケースも多くありました。

その後、日本の空港で借りたWi-Fiルーターを現地で使ったり、SIMカードを買って現地で挿し替えたりと、インターネットに接続する環境は時代とともに変化しています。

そしていま、海外旅行でWi-FiルーターやSIM交換すら不要という時代になっています。

海外旅行でネット接続する方法は主に4パターン

シンガポールのSIMカード。交通カードのEZ LINK付き。image by:2p2play/Shutterstock.com

海外旅行においても、インターネットは欠かせません。しかも、日本にいるときと同じように、スマホやタブレットなどでネット接続することが、まったく珍しくなくなりました。

現在、海外旅行でネット接続するなら、主に以下の方法です。

  • 1.空港で「Wi-Fiルーター」を借りて持参する
  • 2.現地や、日本で「SIMカード」を買って使う
  • 3.日本で使っているスマホをそのまま海外で使う(海外ローミング)
  • 4.ホテルや空港などのWi-Fiを利用する

筆者がコロナ前の海外旅行でよく使っていたのは、(2)SIMカードを差し替える方法です。

SIMカードは、日本で旅行前にネット購入したり、現地の空港へ着いたときに到着口などに並ぶSIM売り場で購入したりして、自分のスマホに挿していました。

SIMの価格や仕様などは国・地域によって違い、アジアは安く、欧米などはやや高めでした。

SIMカードやWi-Fiルーターのメリット・デメリット

「バンコク・ドンムアン空港」に並ぶ携帯電話ショップ。image by:Atiwat Witthayanurut/Shutterstock.com

SIMだと、購入した分の日数やデータ量などの制限さえ念頭に置いておけば、日本と同じ感覚で使え、現地でどこでもネット接続できるのが大きなメリットでした。


デメリットといえば、SIM自体が小さいため、挿し替えるときに無くさないかヒヤヒヤしたぐらいです。

Wi-Fiルーターも、何度か借りました。しかし、スマホとは別の機器で、バッテリーが切れるとWi-Fiも充電しなければ使えず、紛失や盗難などのリスクもありました。

SIMがなぜか高かった韓国のみ、Wi-Fiルーターを韓国の空港で借りることが多かったです。

海外渡航の多い人が選ぶスマホのキャリアは?

image by:Koshiro K/Shutterstock.com

コロナ後の海外旅行では、ずっと(3)日本で使っているスマホをそのまま海外で使う方法ばかりです。筆者の場合、日本で契約している「ahamo(アハモ)」をそのまま海外でも使っています。

ahamoは、データ通信が1カ月30GBまで使えます。この30GBは、日本で使っている分との「合算」となり、海外での別途使用料などは不要。日本人が渡航する主な国・地域のほとんどをカバーしています。

これまでアメリカ(ハワイ含む)、ヨーロッパ、東南アジア、韓国などに行きましたが、いずれの国でもそのまま利用できました。現地に着き、スマホを機内モードから戻すと、現地のキャリア(携帯電話会社)へ自動的に接続してくれます。

最初にドコモから注意喚起のSMSが届きます。これは、現地で接続した携帯電話会社が海外ローミングの対象かどうかの確認なので、念のため必ず一読を。

また、現地での通話は有料で、日本での金額と異なり、しかも着信にもお金がかかるので注意。海外で15日以上超過すると、データ通信速度に制限がかかります。

SIMの差し替えが不要なだけでなく、日本での契約分で使えるのは便利で、旅費の節約にもなります。海外へよく渡航する人いわく「もうahamo一択だよね」との声も聞かれます。


ドコモやauなどの海外ローミングもあるが「パケ死」に注意!

「データローミング」は普段はOFFに。image by:Shutterstock.com

海外ローミングは、ほかにもあります。例えば、ドコモの「世界ギガし放題」、auの「au海外放題」、ソフトバンクの「海外パケットし放題」など。ソフトバンクの「アメリカ放題」では、アメリカ国内であれば電話もネットも使い放題です。

以前は「パケ死」と呼ばれる、旅行の帰国後に数十万円、数百万円の請求が携帯電話会社から届いたという話もその都度で話題となりました。

また、クルーズでの旅行で、船上で海外ローミングを利用する場合、現在も対象外であることが多いです。

パケ死の危険は、いまもゼロではありません。データローミングの設定は、普段は「OFF」にしておくと安全です。

ホテルや空港の無料Wi-Fiも適時で利用

ドイツの街中で見られる「free WiFi」の文字。image by:Taljat David/Shutterstock.com

昔からよく使っていた、ホテルのWi-Fiはいまもよく利用します。当初はセキュリティ面で不安があったものの、最近はほぼありません。

空港のWi-Fiも昔はけっこう有料だったのが、現在ではどこも無料で使えます。カフェや美術館などにも、無料Wi-Fiがあります。

海外での街歩きに「GoogleMap」などの地図アプリ、飛行機の搭乗手続きに航空会社のアプリ、ホテルの予約確認にもホテル予約サイトのアプリなど、どれも自分のスマホを使っています。スマホが海外旅行に欠かせないのと同時に、現地でのネット常時接続も不可欠となりました。

久々の海外旅行だと、ネット接続をはじめ、以前と状況がいろいろと変わっています。日本で契約する携帯キャリアで海外ローミングがあるか、行き先が対象の国・地域なのかも、事前にしっかり調べてください。

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