運賃が安い「LCC(格安航空会社)」は、旅の節約にピッタリ。
しかし、全日空(ANA)や日本航空(JAL)といった、日本国内の大手航空会社と同じ感覚で利用すると、痛い目にあう可能性があります。
例えば、LCCでは「機内持込手荷物7kgまで」「カウンターで預ける手荷物は1個から有料」「事前座席指定が有料」「機内食やドリンクは有料」「枕やブランケットなどの貸し出しなし」など、大手航空会社と比べると、このような違いがあげられます。
LCCは基本運賃が安いかわりに、機内サービスなどをオプションとして有料販売しています。同じ路線であれば、上手に乗りこなせば、移動時間は大手もLCCも同じで、ありがたい存在です。
今回、国内外のさまざまな航空会社を長年多く乗りこなしてきた筆者が、初めてでも安心の「LCC活用テクニック」をご紹介します。
目次
- 11.行きと帰りで違う「運賃プラン」を買う
- 22.厳しい「機内持込手荷物」ルールをクリアする方法
- 33.大手の経由便とLCCの直行便、どちらが良い?
- 44.有料でも「事前座席指定」すべき?
- 55.セール運賃だけ見るのは危険
- 66.長距離移動をラクに過ごすには?
- 77.LCCによってサービスも飛行機も違う
- 8LCCは基本「時間に余裕がある」人向け
1.行きと帰りで違う「運賃プラン」を買う
飛行機のチケット(航空券)は、大手航空会社の場合、国内線は片道で購入できる一方、国際線は往復で買うほうが安いのが基本です。
LCCだと片道販売が基本なので、行きと帰りで違う航空会社、違う運賃プランなどを選ぶことができます。
旅行でおすすめなのは、行きは機内持込手荷物のみの「1番安い運賃プラン」で行き、帰りはカウンターで預ける手荷物を含めた「2番目に安い運賃プラン」を選択すること。
理由は、旅先での「お土産」です。増えた手荷物の分は、空港で追加料金を支払うよりも事前購入の方がはるかに安いのを知っておきましょう。
2.厳しい「機内持込手荷物」ルールをクリアする方法
LCCは、機内持込手荷物が厳しいことで知られます。
チェックイン時や搭乗ゲートの前などにスケール(計測器)が置いてあり、スタッフが乗客の手荷物をしっかり計測。オーバー分はその場で破棄、もしくは追加料金を請求されます。
- 機内へ欲張って持ち込もうとしない、カウンターで預ける手荷物に分けて入れる
- お土産などが多い場合は現地から別途「郵送」する
- 「機内持込手荷物+7kg」などの有料オプション購入
- LCCを諦めて大手航空会社を利用する
いずれの方法も若干割高にはなります。しかし、LCCは手荷物が有料だからこそ運賃が安いのです。
3.大手の経由便とLCCの直行便、どちらが良い?
LCCは、レジャー客が多い路線を主に運航しています。そのため、大手航空会社の直行便がない場所も、LCCだと直行便で行ける場合があります。
時間にあまり余裕がない、小さな子どもがいるなど、すばやく移動したいならLCCであっても直行便がベスト。
ただ、運賃を比べると、大手航空会社の経由便が安いこともあります。「金額重視」「時間重視」「サポート重視」などに応じて選びましょう。
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