来日外国人「マスク暑くないの?」日本で感じたカルチャーショックとは

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海外に行くと、日本とは違う文化や習慣に驚くことがあります。それは日本にきた外国人も同じこと。

私たちにとっては当たり前のできごとも、外国人にとっては、衝撃を受けたり戸惑ってしまうことがあるようです。

とくに旅行先として日本を選んでいる訪日外国人のなかには、コロナ禍前後での「変化にびっくりした!」ということもある様子。

そこで今回は、直近で日本を訪れた外国人の皆さんに、旅行中に感じたカルチャーショックについて教えていただきました。一体、皆さんはどんな変化に驚いたのでしょうか。

日本人は英語が話せると思ってた

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「初めての日本旅行でしたが、ほとんどの日本人が英語を話せないことに驚きました。日本が英語教育に力を入れてから20年以上経つと思いますが、相変わらず話せない人が多いのはビックリですね」(マレーシア出身)

国際教育事業のリーディングカンパニーである、イー・エフ・エデュケーション・ファーストが発表した「英語能力指数ランキング(2022年調べ)」によると、日本は111カ国(地域)のうち、なんと80位という結果に。

データからみても、英語を話せる人の割合が低いということがわかります。また、パートナーがドイツ人という日本人の女性からはこんな声も。

「私は日本人なのでとくに気にしたことがなかったのですが、先日夫から『日本のインフォメーションは、英語表記がないことが多いよね』といわれてハッとしました。確かに海外の観光客の人たちにもわかりやすいように、言語表記を増やすなどの工夫が必要かもと思いました」(パートナーがドイツ出身)

数年ぶりに訪日観光客の受け入れが再開した今だからこそ、このような思いやりが必要になってきますよね。


キャッシュレス対応店が増えて嬉しい!

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「他国に比べて、日本はまだまだ現金払いの店が多いように感じます。でも最近、中国でメジャーな『WeChat Pay』や『Alipay』などを使えるお店が増えたのはとてもありがたいです!以前よりキャッシュレスが浸透し始めたと思いました」(中国出身)

「コロナ前に行ったときよりも、クレジットカードを使える店が増えてました。このまま増えていくことを期待します」(フランス出身)

韓国や中国といったキャッシュレス先進国には劣るものの、日本のキャッシュレス決済比率も年々上昇しています。来年以降、さらなる上昇率を期待したいところですね。

夏は暑すぎ…冬は寒すぎ…

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日本のように、一年を通して気温の変化が大きい国はなかなかありません。そのぶん、四季折々の情趣ある景色や食べ物を楽しめるのが日本旅行の醍醐味といえるでしょう。

ですが、その気温差がネックになってしまうのもまた事実。湿気の多い夏場や、寒さ厳しい真冬に訪れた人は、その気温にやられてしまったようです。

日本の夏は暑すぎて無理!湿気でベタベタするのがイヤ…」(オランダ出身)

「夏場にアメリカ人のパートナーを連れて帰国した際に、日本の夏の蒸し暑さが耐えられなかったようで、もう夏には旅行したくないといわれてしまった」(パートナーがアメリカ出身)


室内なのにアウター必須なの?

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「冬場に日本家屋の宿に泊まったら、室内なのにとても寒かった。ドイツは厚手の上着を羽織っておけば問題ないくらいの室温なんですが、日本では室内でも厚着をしなければいけないほど寒い。逆に屋外はドイツよりも全然暖かいので、着るものに困ってしまった」(ドイツ出身)

日本の住宅は、海外の建物と比べて断熱性や気密性が低く、室内と室外の熱の出入りが多い造りなのだそう。そのため、室内にいても外の気温の影響を受けてしまうのだとか。

マスクをつけている人が多くてびっくり

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暑い時期にもマスクをしている人が多くてびっくり。フランスではすでにほとんどの人がマスクをはずしているので驚きました」(フランス出身)

「ヨーロッパではだいぶ前にマスク着用義務が解除されたので、日本でまだ多くの人がマスクをつけていることにびっくり」(マルタ共和国出身)

「2023年の3月に日本に遊びに行ったら、まだ多くの人がマスクをつけていたので、日本の友人に『マスク着用義務の法律があるの?』と聞いたら、『みんな自主的につけている』と聞いてとても驚きました。飲食店でもトイレに行くときとか席を立つたびにマスクを着用していて、絶対的なルールはないのに行動できるのがすごいなと思いました」(香港出身)

日本人はルールやマナーを重んじる傾向にあるので、他国に比べるとマスク着用ルールに厳格だったかもしれません。

現在は、正式に日本政府より2023年3月13日以降「マスクの着用は個人の判断」という方針が発表されたため、マスクをしている人の割合もだいぶ少なくなってきました。

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