この断崖絶壁から逃げたのか…お万の方縁の地、千葉県「八幡岬公園」

お万の布ざらし伝説

image by:石黒まり花

お万の方は不自由なく暮らしていましたが、北条氏が滅ぼされると、その支配下にあった勝浦城も家康の派遣軍に攻められ落城。彼女が14才の時だったと言われています。

城が落とされるなか、お万の方とその母親は布を松の木に結びつけ、約40mの断崖絶壁を海へと向かって降りていきました。布は帯だったとも伝えられており、崖にかけられた白い帯はそれは美しく輝いていたのだとか。

なんとか海にたどり着いたお万の方は小舟に乗り込み、現在の伊豆へ逃げのびました。

「水戸黄門」は、お万の方の孫

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波瀾万丈な人生を送ってきたお万の方ですが、子どもたちは立派に育ちます。

家康との間に生まれた子どもは、それぞれ紀州徳川家、水戸徳川家の祖となり、後に徳川御三家と呼ばれるほど格式高い家になります。そしてその水戸徳川家に生まれた孫は、なんと後の水戸黄門様!あの水戸光圀公なんです。

歴史とロマンを感じる八幡岬公園

今回は大河ドラマでも話題になっている、お万の方ゆかりの地、「八幡岬公園」をご紹介しました。

戦国時代を強くしたたかに生き抜いたお万の方。彼女が見たであろう大海原と、同じ景色が今も広がっています。歴史ロマンを感じる八幡岬公園へぜひ足を運んでみては?

  • 八幡岬公園
  • 千葉県勝浦市浜勝浦221
  • JR外房線勝浦駅から徒歩約30分
  • 駐車場30台(無料)

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  • ※本文に一部誤りがあったため、内容を修正いたしました。(2023/10/17)
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