日本で国民を悩ませている問題の一つが、物価高ではないでしょうか。報道番組ではさまざまな商品の値上げに関するニュースが多く報道されていますが、この社会問題は日本だけではありません。
移民の国「カナダ」でも食料品の高騰などが社会問題になっています。最近では、価格安定に向けて政府が会合を開くなどの動きもあるようですが、未だに貧困の差は縮まらないのが現状です。
このような厳しい社会ではありますが、カナダには国民を助けるうれしいお買い物サービスがあるのだそう。
現地の情報を伝えてくれているメルマガ『出たっきり邦人【北米・オセアニア編】』では、知って得するお役立ち情報を紹介してくれています。
移民の国「カナダ」で進む貧困の差。「価格安定」に向けた政府の動き
2023年9月に、カナダのビッグスーパーマーケットチェーン「Loblaws」「Metro」「Sobeys」などのCEOが首都オタワに集まり、「価格安定」に向けて副首相、財務大臣と会合を持ちました。
世界的なインフレにより、カナダでもコロナ禍そして戦争のため、食料品の高騰が続き、政府としては10月の感謝祭までに値下げの何らかの計画を提案するか、価格安定のための税制措置をする方針を打ち出すというものでした。
大型スーパーは、コロナ禍からのインフレでも大きな収益をあげており、国民の反感をかっていたので、こういった政府の動きは歓迎すべきものです。
そして実際ここ最近、わずかながら野菜などの価格が下がった気がします。
一方、オンタリオ州では10月1日から再び最低賃金が引き上げられ、16.55ドル(日本円で約1,819円)になりました。
インフレに伴う最低賃金の上昇は理にかなっていますが、同時に家賃や食品価格の高騰が激しく、移民の国カナダでは貧富の差が格段と広がっており、先行きはまだまだ不安でいっぱいなのが実情です。あぁ~…溜息。
知らなきゃ損!カナダのうれしいお得サービス
さて、このインフレで、我が家も財布の紐がきつくなりましたが、カナダ(北米)には、「レインチェック」「プライスマッチ」といううれしいお買い物システムがあります。
レインチェック(rain check)
この「レインチェック」は、もとは野球観戦が雨で中止となった場合、次回の試合を無料で観戦できる入場券のことでした。
北米のスーパーやドラッグストアでは、セール品が品切れになった場合、このレインチェック(30日間有効)をもらえば、商品が入荷した際セール時と同じ価格で購入できます(ただし、お店によってやってないところもあるので要注意)。
セール最終日とかで売り切れになっていた場合でも、がっかりすることはありません!
プライスマッチ(Price Match)
トロントの大手スーパーのセールは、「毎週木曜日から翌週の水曜日」まで1週間の広告が出ます。
それぞれのお店でセール品や価格が異なりますが、もし欲しい食材やブランド名で同じ商品が、行きつけのスーパーより他店の方が安ければ、安い方の価格に合わせて売ってくれます。
ですので、いちいち安い方のスーパーまで行く手間が省けるし、お金もセーブできます。
他店の広告(紙)を持参して、レジで提示することもできますし、「Flipp」というアプリをダウンロードして、最安値の広告価格を表示して利用することもできます。
こちらもお店によってやってくれないところもありますが、とにかく使い始めると、毎回得した気分になります!
また大手スーパーだと、商品棚での価格がレジで表示される価格と異なる場合、お店の責任として無料にしてくれるところもあります。
今回ご紹介した買い物システムは、私がカナダに来た当初、とても驚き、感動したものです。とても消費者に優しいシステムで、うれしい限りです。
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