美しい大自然と聞いて思い浮かぶ、世界各国の絶景たち。どれも畏敬の念を抱いてしまうほど素晴らしいスポットながら、一方で多くの「危険」が潜んでいるのも忘れてはいけないポイントです。
決して忘れてはいけない自然の危険さについて、ドイツのバケーションレンタルサイト「HOLIDU(ホリドゥ)」が「世界で最も危険な自然スポットランキング」を発表。
なんとそこには日本の名所もランクインしていました。母なる自然が持つ驚異がもたらす危険スポットについて、さっそくチェックしてみましょう。
10位 モハーの断崖/アイルランド
10位にランクインしたのは、アイルランドの広大な海岸線「モハーの断崖(Cliffs of Moher)」。
悠々と大西洋にそびえる断崖絶壁は、多くの魅力的な大自然スポットを擁するアイルランド国内でも指折りの絶景スポットとして知られています。
ほど近くに位置するカルスト地形の「バレン」と共に「ユネスコ世界ジオパーク」に登録されている名所ですが、崖だけにその危険度も満点。
公式トレイルから外れて崖付近へ座ったりする人が後を絶たず、過去には、写真を撮ろうとした学生の転落死事件も起きています。
9位 グランドキャニオン/アメリカ
アメリカを代表する観光名所「グランドキャニオン(Grand Canyon)」が9位にランクイン。
全長約450kmに渡って広がる大峡谷で、誰もが1度は耳にしたことがあるほどの世界的な知名度を持ち、1979年には世界遺産にも登録されています。
20億年もの歴史が重なった地層は、地質学界においても最重要とされるほど貴重なもの。
しかし、最も深い部分で約1.6kmと言われる崖下への転落事故は相次いでおり、年間600万人ものビジター数に対して、年間死亡者が約12人発生しています。
8位 マッターホルン/スイス
8位にランクインした「マッターホルン(Matterhorn)」は、スイスのアルプス山脈に位置する標高4,478mの名峰。
「アルプスの女王」と称賛を受ける美しい姿に魅了された多くの登山者たちが、危険極まりない過酷な環境に挑戦を続けています。
平均45度の岩壁が延々と続き、登山はロッククライミングをしているような厳しさ。
あまりの標高から空気も非常に薄かったりと、滑落や遭難で毎年10人近くが命を落とし、累計でも500人以上と非常に多くの死亡者を出しています。
7位 テーブルマウンテン/南アフリカ共和国
南アフリカ共和国のケープ半島に位置する「テーブルマウンテン(Table Mountain)」が7位に登場。
地盤が風雨で段々と削られ、山頂部に固い部分だけが残存した台形状の山を総称であり、本マウンテンの標高は1,086m、平坦部は約3kmに渡って広がっています。
南アフリカ固有の動植物を観察できるハイキングコースや、山頂に直接向かうロープウェイも整備されており、初心者でも挑戦できるスポット。
しかし、遭難や滑落などで年間7~8件の死亡者が出ており、過去には日本人の死亡事故も発生しています。
6位 ヨセミテ国立公園/アメリカ
6位に入ったのは、アメリカ・カリフォルニア州の「ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)」です。
総面積は3,027平方キロメートルで東京都の約1.5倍あり、1984年にはユネスコの世界自然遺産に登録。豊かな環境の中で数千種類の植物や数百以上の哺乳類や鳥類が育まれています。
公園の約89%が全く人の手が加わっていない圧巻の大自然である反面、その危険度も増幅。
ロッククライミング中の落石事故や断崖での転落死など、毎年数百万人にのぼる訪問者のうち、12~15人の死亡者が発生しています。
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