冬の京都で食べたいご当地鍋|ぶりしゃぶ・かに鍋・ぼたん鍋・きじ鍋

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毎日、寒さが身に染みますね。そんな日は、体を温めてくれる鍋料理が恋しくなりませんか? 鍋は美味しいだけでなく、野菜などもたくさん食べられるので栄養バランスが整いやすい嬉しい料理。そこで今回は、定番鍋から個性派鍋まで、KYOTO SIDE編集部厳選・この冬食べたい「京都府のご当地鍋」をご紹介します!
※記事中の情報・金額はすべて2025年1月時点・税込表記です。

京都・冬の3大ご当地鍋

冬になると京都各地でさまざまな鍋料理が出てきますが、中でも定番を3つ挙げるとすれば、「ぶりしゃぶ」「かに鍋(かにすき)」「ぼたん鍋」。どれも今が旬の食材を使った、地元のならではの美味しさを楽しめる人気の鍋です。

ぶりしゃぶ

画像提供:一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)

冬に旬を迎える魚の代表格である「寒ブリ」。海の京都エリアにある伊根町や宮津市では、薄く幅広の切り身にしたブリを、沸騰した昆布出汁に表面がうっすらと白くなる程度にくぐらせ、ポン酢や薬味でいただく「ぶりしゃぶ」が名物料理。ほどよく脂が落ち、さっぱりとした味わいながらも、口の中でふんわりとろけるブリの旨味が絶品です。

画像提供:一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)

実は、伊根町は「日本三大鰤漁場」のひとつに数えられるほど漁獲量が多いことで知られる地域。夏に北海道で過ごしたブリが晩秋から冬にかけて水温が下がる日本海を南下し、冬の厳しい海を回遊することで、上質の脂が乗って身が引き締まった「寒ブリ」へと成長します。
そんなブリを美味しくいただける「ぶりしゃぶ」の発祥については諸説ありますが、伊根町と宮津市ではそれぞれ「発祥の地」説が語られているんですよ。

海の京都エリアの「ぶりしゃぶ」についてはこちら▼
https://www.uminokyoto.jp/feature/detail.php?spid=30

かに鍋(かにすき)

画像提供:一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)

冬の味覚の王様といえば「カニ」。昆布で出汁をとったお鍋に、野菜やきのこ、豆腐などと一緒に煮込んで食べる「かに鍋(かにすき)」は、贅沢な鍋料理。
日本海の深海域に生息するズワイガニは、山陰や丹後地方では「松葉ガニ」と呼ばれています。ぎっしりつまった弾力のある身と濃厚な味わいが特徴で、加熱することで甘みが引き立ち、鍋全体に旨みが広がります。〆にいただく雑炊までもカニの存在感が際立ち、存分に堪能することができます。

画像提供:一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)

京都府北部地域では11月6日からズワイガニ漁が解禁となり、間人(たいざ)・浅茂川(あさもがわ)・舞鶴の3箇所の漁港でたくさんのカニが水揚げされます。厳しい条件をクリアした高品質のカニは「間人ガニ」や「舞鶴かに」としてブランド化されています。なかでも間人ガニは漁港から漁場までの距離が近く、小型船での日帰り操業なのでとれたての鮮度を保ったまま水揚げされ、鮮度も抜群!水揚げ量が限られるため、地元でしか出回らず「幻のカニ」とも呼ばれているんですよ。

海の京都エリアの「かに鍋(かにすき)」についてはこちら▼
https://www.uminokyoto.jp/feature/detail.php?spid=29

間人ガニ・舞鶴かにの詳しい記事はこちら▼

KYOTO SIDE(キョウトサイド)
なぜおいしい?京都のブランド「間人ガニ」「舞鶴かに」のカニ常識
https://www.kyotoside.jp/entry/20201204
冬の味覚の王者・カニのシーズンがやってきました!日本海に面した京都府北部地域でも11月6日からズワイガニ漁が解禁となり、間人(たいざ)・浅茂川(あさもがわ)・舞鶴の3漁港に連日たくさんのカニが水揚げされています。すぐにでも現地へ赴きカニを堪能したいところですが、その前に京都のカニについてちょっと予習しておきませんか?おいしさの秘密や選び方のポイントなど、産地ならではの“カニ常識”をお教えします!呼び名はいろいろ?日本海のズワイガニジューシーで甘みのある独特の風味で人々を魅了しつづけるズワイガニ。北...

ぼたん鍋

画像提供:一般社団法人 森の京都地域振興社(森の京都DMO)

ビタミンや鉄分などの栄養価が高く、高たんぱく、低脂肪、低カロリーで、さらにコラーゲンもたっぷりなジビエであるイノシシ(猪)。そんな猪肉が大皿に美しく盛り付けられている様子が、まるで牡丹の花のようだったことから「ぼたん鍋」と呼ばれるようになりました。
ぼたん鍋は、味噌スープで食べられることが多くたっぷりの野菜を入れて煮込むほどに肉の旨みが増す料理。猪肉は脂が少なく淡白な味が特徴ですが、噛むほどに味わい深く、旨みが染み出した濃厚なスープと一緒にいただくと体の芯から温まります。

画像提供:一般社団法人 森の京都地域振興社(森の京都DMO)

猪肉をはじめとするジビエはフランスを中心にヨーロッパ各地において貴族の食文化として発展してきましたが、近年では、日本でもこういった猪肉をはじめとする高タンパク&低カロリーのジビエが注目されているんですよ。
現在、森の京都ではジビエ料理を楽しむ「森の京都 ジビエフェア」が2025年2月16日(日)まで開催されているので、ぜひこの機会に「ぼたん鍋」を味わってくださいね。

森の京都エリアの「ぼたん鍋」についてはこちら▼
https://morinokyoto.jp/gourmet/botannabe/

第8回 森の京都ジビエフェアについてはこちら▼
https://morinokyoto.jp/gibier2024/

一度は食べたい個性派鍋

たまには定番以外の鍋も食べたい!という方に、わざわざ行きたくなる個性派鍋をご紹介。昔からあるけれど、なかなか食べる機会の少ない鍋料理を堪能してください。

きじ鍋

画像提供:自遊宿・料理旅館 松本亭

珍しい「きじ鍋」を味わえるのは、京都府南部・笠置町にある、1890(明治23)年創業の「自遊宿・料理旅館 松本亭」。50年ほど前から提供されている名物・きじ鍋は、厳選された国産の高麗雉(こうらいきじ)が使われています。スープは、雉ガラやかつお、昆布で丁寧に取った出汁に醤油を合わせ、ごま油を隠し味に加えた深いコクが自慢。この「きじ鍋」は、第3回全国ご当地鍋フェスタ「鍋-1グランプリ」でも優勝に輝いたお鍋なんですよ。

雉を丸ごと一羽使った「きじ鍋コース」(6,500円/要予約)は、キジの部位ごとに食感が異なり、弾力のあるモモやムネ、濃厚な味わいのキモ、歯ごたえのあるズリやハートなど、多彩な部位を一度に味わえます。野菜や豆腐、ちぢみこんにゃくといった具材がスープをさらに引き立て、きじ鍋の魅力を余すことなく堪能できます。コースには、先付け・きじ鍋・きじ釜めし・デザートが付いてきますが、〆に雑炊を食べたい方は注文することもできます。

画像提供:自遊宿・料理旅館 松本亭

また、「きじ鍋・きじ塩焼き付きコース」(7,500円/要予約)では、雉の塩焼きを楽しめます。コース料理は2名様から予約可能。さらに、宿内の「和・café鹿鷺」では、雉のモモやムネを堪能できる「きじ小鍋定食」(2,800円/要予約)も提供されています。この定食には、一品料理やきじ釜飯、吸い物、デザートがセットになっており、お一人様でも気軽に味わうことができます。

■■INFORMATION■■

自遊宿・料理旅館 松本亭
住所:相楽郡笠置町笠置山20
電話:0743-95-2016
時間:11:00~15:00、17:00~21:30
休み:不定休
HP:https://matsumototei.com/

今年も開催!2025・食の祭典「KASAGI鍋フェスタ」

昨年、取材させてもらった食の祭典「KASAGI鍋フェスタ」が今年(2025年)は2月1日(土)に笠置いこいの館前で開催されます。全国各地のご当地鍋が集まる一大イベントです!ぜひ、現地へお越しくださいね。

2024年開催時の取材レポートはこちら▼

KYOTO SIDE(キョウトサイド)
【京都・笠置町】4年ぶりに復活!熱い「KASAGI鍋フェスタ」に潜入
https://www.kyotoside.jp/entry/kasagi-nabe-festa
2024年1月28日(日)、京都府相楽郡笠置町で4年ぶりに「全国ご当地鍋フェスタ鍋-1(ナベワン)グランプリ」改め、2024・食の祭典「KASAGI鍋フェスタ」が開催されました。このイベントに初めて潜入したKYOTO SIDEスタッフは会場の盛り上がりにびっくり! フェスの熱い様子をリポートします。 4年ぶりに復活した人気イベント笠置町があるのは京都府と奈良県との県境。京都府内で一番小さいといわれている町です。この地で2010年より、毎年冬に1万人以上の人が訪れる大人気イベント「全国ご当地鍋フェスタ鍋-1グランプリ」が開催されて...

今年(2025年)の開催情報はこちらをチェック!
https://www.town.kasagi.lg.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=1802

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