旅行の準備をする時、何を一番悩みますか?
服の組み合わせ、宿の予約、観光スポットのリサーチ…。でも、意外と後回しにされがちなのが「スーツケース」ではないでしょうか。
荷物が入ればいい、壊れていなければいい。そう思って、なんとなく選んだものをずっと使い続けている人も多いはずです。でも実は、スーツケースへの「こだわり」が、旅行全体の満足度に大きく影響しているという調査結果があります。
スーツケースの修理専門店「MY SUITCASE」を運営する株式会社カルチャーズジャパンが、スーツケースを所有する20代〜60代の男女658名を対象に「スーツケースに対する価値観に関する調査」を実施。
その結果から見えてきたのは、“選び方”と“旅の体験”の深いつながりでした。
スーツケースを「こだわって選んだ」人は、約半数
まず気になるのが、そもそもどれくらいの人がスーツケースをこだわって選んでいるのか、という点です。
調査によると、「こだわりをもってスーツケースを選んだ」と答えた人は全体の50.3%。つまり、約半数の人が意識的にスーツケースを選んでいます。
一方で、残りの約半数は「こだわりなし」と回答しています。
この数字、どう感じますか?「思ったより多い」と感じる方も、「意外と少ない」と感じる方もいるかもしれません。でも大切なのは、こだわって選んだかどうかが、その後の旅の体験に確実に影響を与えているという事実です。では、こだわって選んだ人たちは、いったい何を重視したのでしょうか。
選ぶ時に大切にしていたこと
気になる結果はこのようになりました。どうやら「使いやすさ」と「コスパ」が鍵を握る様子です。それでは詳しく見ていきましょう。
1位「軽さや持ち運びやすさ」(58.9%)
これは納得の結果と言えるでしょう。重い荷物を抱えながら空港を歩いたり、階段を上り下りする経験は、旅の疲れに直結します。「少しでも軽いものを」という切実な声がこの数字に表れているということでしょう。
2位「価格やコストパフォーマンス」(57.1%)
旅行自体にお金がかかる分、スーツケースには”そこそこ”の予算で抑えたいという心理が働くのは自然なことです。ただ、安さだけを追いすぎると後悔することも。この結果は「納得感のある買い物をしたい」という消費者の本音の表れとも言えます。
3位「容量や収納のしやすさ」(56.2%)
旅行の長さや荷物の多さに合わせたサイズ選びは、旅の快適さを大きく左右します。「入り切らなかった」「逆に大きすぎて不便だった」という経験がある人は、次こそちゃんと選ぼうと思うはずですよね。
注目すべきは、4位以降も回答比率が40%を超える項目が複数並んでいたという点。スーツケース選びへのこだわりポイントは一つではなく、多くの人が複数の観点から総合的に判断していることがわかります。
こだわって選ぶと、旅そのものが変わる。約9割が実感
ここからが、この調査で最も注目したいデータです。
こだわりをもってスーツケースを選んだ人に「スーツケースにこだわることで、旅行全体の体験価値は向上すると思うか」と尋ねたところ、興味深い結果となりました。
- 「少しそう思う」58.9%
- 「強くそう思う」29.0%
つまり約9割が「向上する」と回答したんです。
この数字は、何を意味するのでしょうか。
スーツケースは、旅の始まりから終わりまで、文字通り“そばにいる”重要アイテムです。空港での移動中も、ホテルの部屋でパッキングする時も、観光地を練り歩く時も、常に一緒。
そのスーツケースが気に入っているかどうかは、旅全体の気分に静かに、でも確実に影響しているのかもしれません。
「お気に入りのスーツケースを持って旅に出る」というだけで、少しだけテンションが上がる。そんな経験に覚えのある方も、いるのではないでしょうか。
9割以上が「長く使い続けたい」と思う理由
さらに印象的なデータがあります。こだわって選んだスーツケースを持つ人の91.0%が「長く使い続けたい」と回答したのです。
なぜこれほど多くの人が、同じスーツケースを使い続けたいと思うのでしょうか。その理由として挙がった回答が、確かに、と思わず頷く結果に。
1位「ひとつのモノを長く大切に使いたいから」(50.2%)
これはただの節約意識ではありません。「大切に選んだから、大切に使いたい」という感情の自然な流れです。こだわって選んだモノには、それだけ思い入れが宿ります。
2位「使い勝手や機能性が優れているから」(46.2%)
こだわって選んだからこそ、実際の使い心地にも満足している。納得して選んだ結果が、日々の使用で確かめられているということです。
3位「新しく買い替える費用を抑えたいから」(37.9%)
コスト意識も正直な理由として挙がりましたが、3位という順位は、「費用の問題だけではない」ことを示しています。1位・2位の理由がより本質的な動機であることがわかります。
こうして見ると、こだわって選ぶという行為が、単なる「買い物の満足感」に留まらず、その後の長期的な愛着や使用体験にまで影響していることがよくわかります。
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