朝晩の空気がぐっとひんやりしてきた10月。そろそろコートを出すか迷う朝の冷え込みに、秋の深まりを感じている方も多いのではないでしょうか。
紅葉の便りが気になり始めるこの季節、北海道・札幌には「早起きした人だけが出会える」特別な景色があります。
国営滝野すずらん丘陵公園(札幌市南区)では、秋の風物詩として知られる「アシリベツの滝にかかる虹」が、今年も姿を現しました。「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑に、淡い虹が架かる幻想的な光景です。
さらに公園では、2026年10月3日(土)〜11月10日(火)「たきの紅葉まつり2026」を開催中。グラデーションが美しいコキア、渓流ゾーンの紅葉、週末ごとのイベントまで、秋の北海道を丸ごと満喫できる内容がそろっています。
早朝の晴天日だけの絶景「アシリベツの滝にかかる虹」
アシリベツの滝に虹がかかるのは、10月上旬から下旬にかけての限られた期間です。条件がそろった日の開園直後、朝の光が滝のしぶきに差し込むと、水煙の中に虹が浮かび上がります。
出現の目安は次のとおりです。
- アシリベツの滝にかかる虹
- 北海道札幌市南区滝野247番地(国営滝野すずらん丘陵公園内)
- 011-594-2222(滝野管理センター 企画広報係)
- すずらん公園渓流口
- 入園料(通常料金) 大人(15歳以上)450円、シルバー(65歳以上)210円
- 10月上旬〜下旬
- 9:00〜10:00頃
- 公式サイト
この時期は、滝を写真に収めようと多くの写真愛好家が訪れる人気の撮影シーズンでもあります。今年も2026年10月6日に虹の出現が確認されました。
ただし、あくまで自然現象のため、必ず見られるとは限りません。天気予報で晴れの日を狙い、開園(9:00)に合わせて向かうのがおすすめです。
高さ26m、四季の表情を見せる「日本の滝百選」
アシリベツの滝は、高さ26m。札幌市内でも最大級の規模を誇り、「男性的な滝」として古くから行楽客に親しまれてきました。1990年(平成2年)4月には「日本の滝百選」に選定されています。
右側の厚別川本流を落ちる「雄滝」と、左側の清水沢川から落ちる「雌滝」の2本に分かれているのが特徴で、水量が豊富なため、迫力ある姿を間近で楽しめます。
この滝のもうひとつの魅力は、四季を通じて表情が変わること。
- 春:雪解け水による豪快な滝しぶき
- 夏:木陰と滝の音に癒される納涼スポット
- 秋:周囲の木々がカラフルに染まる紅葉スポット
- 冬:白銀の巨大な氷瀑
何度訪れても違う景色に出会えるのは、旅慣れた方にとっても魅力的ではないでしょうか。
滝があるのは園内の「渓流ゾーン」です。渓流口駐車場から片道徒歩約20分の道のりなので、歩きやすい靴で出かけましょう。園内でもいち早く紅葉が始まっているエリアで、木々の色だけでなく、カツラの甘い香りなど、五感で秋を感じられるのも嬉しいポイントです。
「たきの紅葉まつり2026」で、秋色の公園を巡る
滝を満喫したら、中心ゾーンへ。紅葉シーズンに合わせて、園内全域で「たきの紅葉まつり2026」が開催されています。
- たきの紅葉まつり2026
- 10月3日(土)〜11月10日(火)
- 9:00〜17:00
- 公式サイト
10月6日時点の紅葉は色づき始め。おすすめは「中央口」エリアで、紅葉したツタやグラデーションコキアを楽しめます。なお、コスモスの鑑賞は10月12日(月・祝)までで、13日(火)から抜き取り作業が予定されているため、見たい方はお早めに。
今だけの「グラデーションコキア」
この時期の主役が、中心ゾーン「カントリーガーデン」下段のコキアです。朝晩の冷え込みで緑から赤へと変わりつつあり、秋色のグラデーションが見頃を迎えています。
真っ赤に染まった姿もよいものですが、色づく途中のこの時期だけの表情も格別です。紅葉する品種「ルージュ」(約2,200株)と、滝野オリジナル品種の「滝野ファイヤーエッグ」(約1,000株)、紅葉しない「ホワイト」(約1,100株)の色の違いがくっきり分かれ、写真映えもばっちりです。
- グラデーション:9月下旬〜10月上旬
- 紅葉:10月中旬〜10月下旬
週末をねらって行きたい、秋のおすすめイベント
紅葉まつり期間中は、散策がもっと楽しくなるイベントが目白押しです。
①滝野の丘のオータムマルシェ 〜コキアとおやつと秋風と〜
10月17日(土)・18日(日)の10:30〜15:00、中央口水の広場周辺で開催。札幌市内の焼菓子やパン、コーヒー、移動書店や移動おもちゃ屋さんなどが出店予定で、音楽の演奏も行われます。真っ赤なコキアを眺めながら、のんびり過ごせる時間です(無料)。
②水鏡に映る紅葉を見よう
10月10日(土)〜12日(月・祝)の9:00〜11:00限定で、中央口水の広場の滝の水流を止め、水面に映る紅葉を楽しめます(観覧無料)。
③コキアを上から見てみよう!
普段は閉鎖されている「中央口」A棟屋上を特別開放。眼下に広がるコキアの絶景を堪能できます。10月17日(土)・18日(日)、24日(土)・25日(日)の10:00〜14:00(最終入場13:50)で、観覧は無料です。
④たきの秋の色さがしビンゴ!
コキアやコスモス、紅葉、滝など、園内の秋景色を探しながら歩くビンゴ企画。11月10日(火)まで、9:00〜15:00にビンゴカードを配布しています(無料・定員なし)。
⑤巨大ホオノキの葉っぱをさがせ!
森に落ちている巨大な葉を探し、「タテ+ヨコ=60センチ以上」なら景品がもらえます。11月10日(火)まで、森の交流館で受付中です(無料)。
無料シャトルバスで、森ゾーンの紅葉も楽に楽しむ
広大な園内で便利なのが、紅葉シーズン限定の無料シャトルバスです。中心ゾーンから「滝野の森ゾーン」へ、直行便で楽に移動できます。
- 10月18日(日):東口⇔滝野の森ゾーン東エリア
- 10月25日(日):東口⇔滝野の森ゾーン西エリア
東エリアでは「巨大ホオノキの葉っぱを探せ」を、10月25日運行の西エリアでは、竹馬やゴム銃など昔遊びが楽しめる「滝野歴史展」や、植物標本展「そっくりさんを見分けられるかな?」を開催。滝野の森クラブのボランティアが森を案内する「おさんぽガイド」も実施されます。
紅葉がピークを迎える西エリアと、コキアの見頃が重なる時期に運行されるので、日程が合う方はぜひ狙ってみてください。
札幌市街から約30分、アクセスも良好
国営滝野すずらん丘陵公園は、北海道唯一の国営公園です。札幌市中心部から車で約30分という近さながら、四季の花畑、迫力ある滝と渓流、深い森が広がる自然の楽園。春のチューリップやサクラ、夏のひまわり、秋のコキアと紅葉、そして冬には200mコースのチューブそりなど、一年を通して楽しめます。
旅の日程を組む際は、次の点にご注意ください。
- 9月1日〜11月10日の開園時間は9:00〜17:00
- 11月11日〜12月22日は冬季休園(12月22日が日曜の場合は開園)
- 虹の出現を狙うなら、開園直後の早朝が狙い目
早起きの価値がある、北海道の秋
アシリベツの滝にかかる虹は、早朝の晴天という条件がそろった日にしか出会えない、まさに「早起きへのご褒美」です。さらに、グラデーションコキアや渓流ゾーンの紅葉、週末ごとのイベントが加わり、1日では回りきれないほどの見どころがそろっています。
虹を狙うなら10月下旬までの朝、コキアの紅葉は10月中旬〜下旬、森ゾーンの紅葉ピークは下旬が目安です。札幌観光の日程に、ぜひ半日〜1日、滝野すずらん丘陵公園を加えてみてはいかがでしょうか。
- source:PR TIMES
- 今年度の虹の出現状況(2026.10.6撮影) image by:一般財団法人 公園財団(via PR TIMES)
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。天候により見られない場合があります。