サンゴを守るのは君たちだ!環境教育から石垣島の子供に伝えたいこと

サンゴ礁が広がる石垣の海。そこには120種以上のサンゴ、300種以上の魚類が生息している、まさに「宝の海」です。

しかし近年、そのサンゴが減少しつつあります。原因は温暖化による水温の上昇、生活排水、サンゴの天敵であるオニヒトデの大量発生、そして赤土の流出。スコールによって農地から流れ出た赤土がサンゴの上に降り積もると、光合成ができなくなるのです。

そしてやがて白化、死滅してしまいます。そんな赤土の流出に着目し、沖縄から遠く離れた埼玉の学生たちが立ち上がりました。

サンゴを守るのは島の子どもたち

芝浦工業大学の学生プロジェクト「石垣島を元気にするプロジェクト」は、サンゴの保全のひとつとして赤土の流出防止に着目。島民による自発的なサンゴ礁保全がおこなわれていくことを最終目標として活動しています。

年に2〜3回の石垣島実地調査や、小学校での環境教育、石垣島サンゴウィークでのイベントなど、様々な活動を行っています。

2016年2月25、26日には石垣島の白保小学校と真喜良小学校を訪れ、サンゴ礁の死滅・白化の原因となる農地からの赤土流出の防止を目的とした理科実験授業を行いました。

これからの石垣島を担う小学生に、農地からの赤土流出問題およびサンゴ礁保全への興味関心、問題意識を持ってもらい、農業による赤土流出問題を、島民の自発的な環境保全活動で改善していけるようにするという狙いがあります。

実験ではまず赤土とサンゴの関連性や、島のサンゴの現状を理解してもらいます。そのあと赤土流出対策実験を班ごとに行っていきます。

各班、数種類の材料を使いタッパー内の赤土に工夫をして、その流出度合を観察していきます。赤土対策をした場合としない場合の違いを直接体験してもらうことで、より深く対策について考えてもらいます。


どうすればいいんだ…?と子どもたちも一生懸命です。結果が出たら、結果の違いについて班ごとに成果を発表。最後にプロジェクトの学生が実験結果にコメントをし、実際に畑で行われている赤土流出対策の紹介も行い、より理解を深めてもらいます。

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