今春、世界一なが〜い木造歩道橋を「緑茶」色に染める大計画が始動!

温かい春の訪れを感じる季節。新緑が芽生え、木々が鮮やかな緑色に染まるまさにその頃、静岡県島田市では、木は木でも、世界一の長さを誇るなが〜い木造歩道橋まで、緑色に染まりだすんだそう!

緑茶のまちに、世界一長い木造歩道橋ができたわけ

まずは、そのなが〜い木製歩道橋が生まれた経緯から。

静岡県がお茶の一大生産地という事を疑う人はもはやいないでしょう。1244年に宋より持ちだされたお茶の種子を静岡市足久保に植えたのが始まりという言い伝えがあります。

静岡県内でお茶の生産が広まる中、日米友好通商条約で急激にお茶の輸出量が増えたこともあり、1869年に最後の将軍・徳川慶喜を護衛してきた幕臣たちによって、静岡県の大井川周辺でもお茶の生産が始まりました。

その後、大井川を挟んだ初倉地区と島田地区で茶葉の往来が生まれるも、大井川を小船で渡らなければならず、非常に危険でした。そこで島田宿の開墾人総代達が時の静岡県令(知事)に橋をかけて欲しいと願いを出し、 1879年に完成したのが木造の歩道橋「蓬莱橋」です。

歩いて渡る木造の蓬莱橋は、長さなんと全長897.4m、通行幅2.4m! 大雨などによる度重なる被害を受けていましたが、のちに橋脚がコンクリート製になり、1997年には「世界一長い木造歩道橋」としてギネス世界記録に認定されるとともに、「やくなしよ(厄無しよ)」という橋の長さのゴロあわせて全国的にも有名な観光スポットになりました。

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