歩いて感じる非日常。現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2016」

大自然すべてを美術館に見立てて、里山を巡りながらその自然に溶け込んだ作品を見て回る、新潟県「大地の芸術祭の里」や、美しい瀬戸内海の島々を船を使って移動しながら作品に触れる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」など、日本国内には大規模な芸術祭があります。

しかし、交通の便が悪かったり、移動手段も大変だったり、宿泊先も探さないといけないだったりと色々と大変なことも。それも楽しみのひとつかもしれませんが、今回は日帰りでアートをたっぷり堪能できる都市型の芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」をご紹介します。

国内最大級の国際的現代アートの祭典

あいちトリエンナーレ2016」は、8月11日から愛知県で開催される国内最大級の国際的現代アートの祭典。現代美術を基軸としながら、ダンスやオペラなどの舞台芸術も展開されたり、街の中に建物にも作品が展示されているので、美術館を出て、歩きながらたくさんの刺激に出会うことができる芸術祭です。

大巻 伸嗣《Echoes-Infinity》 「MOMENT AND ETERNITY」Third Floor-Hermès Singapore 2012 Created with the support of the Fondation d’entreprise Hermès for Third-Floor Hermès Gallery -Singapore 2012.

3回目となる今回のテーマは「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」。国内外の様々な地域から多様なジャンルの100組以上のアーティストが集結し、「」の視点を取り入れた作品を展開します。

西尾美也+403architecture [dajiba]《パブローブ》 2013 photo: 冨田了平

歩いて楽しむアートホッピング!

主な会場は、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、そして、名古屋市内、豊橋市内、岡崎市内のまちなか。

このまちなかにある美術館、建物、そして野外にまで作品が展示され、歩きながら作品に出会うことができます。

特徴としては、それぞれの地区での会場間の移動はほとんど徒歩でまわれる点。名古屋市内、豊橋市内、岡崎市の3区間の移動手段には電車がオススメですが、着いてからは車も必要ないので、女子グループでも安心して回ることができますし、キッズがいても休憩しながら、自分たちのペースで見て回ることができます。

ジェリー・グレッツィンガー《Jerry’s Map》 2016 Courtesy of the artist
アーキテクツ・オブ・エアー《ペンタルム》 2013 photo: Alan Parkinson


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