子どもの好きな乗り物といえば昔から、電車、飛行機、働く車が上位を占めます。そんな人気乗り物ランキングの中でも人気を博す電車を子供が安全に遊べる形にしたおもちゃ、“プラレール”で店内を埋め尽くしたカフェの噂を聞き、荒川区のカフェKOTETSUに潜入してきました。実はこちらのカフェを運営しているのは、鉄道ファンではなく元保育園の調理師で現役子育て世代のママさんでした。
プラレールで遊べる!荒川区のカフェ『KOTETSU』へ
カフェKOTETSUは、都電荒川線の荒川遊園地前駅のホームから見える青と白の爽やかな雰囲気の建物です。カフェ入口のエントランスには、プラレールのレールが絵画のごとく飾られており、入店前から鉄分(鉄道趣味の濃さなどを示す鉄道マニア用語)ならぬプラレール分の多さを感じられました。
この日は、土曜日の昼下がりという事もあり、数組の入店待ちの家族や、親子がいらっしゃいました。客層を見ると、やはり、家族、親子、おじいちゃん、おばあちゃんと孫達といった小さなお子様連れの方々が多いように感じられました。そんな中、一人で順番待ちをしていた私は、少々場違いな感じがしましたが、他のお客さん同様に、笑顔で迎え入れていただけましたので、お一人様でも安心です。
店内に入ると、そこにはドーン!とプラレールのタワーがお出迎えしてくれます。昨今都内では、「いきなり○○」という飲食店が人気を博しておりますが、それとはちょっとちがった意味でこのカフェは、“いきなりプラレール”というサブネームを持っていそうな雰囲気でした。
プラレールとNゲージなどのリアル模型との違いの1つに、子供の発想を表現可能なレール配置の自由度の高さがあると思います。店内に飾られているプラレールは正に、その自由度を活かした高さのある作品でした。こうした見せ方は、プラレールならではですよね。
1階入り口のプラレールに子供目線で近づくと、視線の遥か上まで敷かれたレールと、このレールを走る電車をコントロールできるマスコン(運転台)が目に入るはずです。そんな光景が目に入ったらお子さんはきっと、ここがカフェであることを忘れ、小さなテーマパークだと思い込むことでしょう。
プラレールは、1階ばかりでなく、2階にも飾られています。2階に飾られている作品は、立体プラレール配置の先駆者“ぺたぞう”さんの作品“1畳プラレールです。1階に設置してあるプラレール以上に高さのある迫力満点の作品です。
また、2階スペースは、貸切パーティーも可能な座敷スペースとなっており、リアル運転手体験が可能な電車でGOのアーケードゲームまで設置されております。電車好きなお子さんには、夢のようなスペースですよね。
さて、色々とプラレールに特化した点を挙げて来たので見落としがちですが、カフェKOTETSUは、お子さんを主体としたメニューが充実している点でも親子や家族で訪れるのに適していると感じました。
このお店のオーナーであり店長でもある加藤さんは、元々保育園の給食を作る調理師さんで、小さなお子さんと接することも大好きなのだそうです。そして、ご自身のお子さんがプラレールが大好きで、自分が好きな事、自分が得意な事、そして家族が好きな事を集めてできた夢空間が、カフェKOTETSUなのだそうです。
保育園の調理師さんだった方ですから、お子さんが食べやすい料理、安心、安全な材料選び、そして優しい味付けはバッチリですよね。また、トイレの近くの、カフェスペースから目隠しとなる位置におむつ替えのベッドを設置するという点などは、ママ目線を熟知した気配りで、小さいお子さんを連れての入店を積極的に受け入れる姿勢が表れているなと感じました。
こんな夢溢れるカフェのオーナー兼店長の加藤さん、実際にお店に行ってみるまでは、子育てを一通り終えた世代の“お母さん”かと思っていたのですが、なんとバリバリの子育て世代の“ママ”で驚きました!しかも、明るく爽やかな美人です!なるほど、お店の工夫に加藤さんの人柄が加われば、2016年7月にオープンしてから半年で、来店者数1万人超えというのも納得です。
お店はカフェですから、親御さんの常識的な節度は必要かと思いますが、小さなお子さんが飽きずに楽しく、元気に過ごせる飲食店というのは、あまり無いのが実状かと思います。
親子や家族はもちろん、たまには仲間内で子供を連れて気兼ねなくランチやお茶がしたい。そんな希望がある方は是非、足を運んでみることをお勧め致します。
東京都荒川区西尾久7-19-11
Tel: 03-6807-7513
営業時間: 平日 10:30~18:00 / 土日祝 10:00~18:00最寄駅: 都電荒川線『荒川遊園地前』徒歩1分 / JR宇都宮線(東北線)・高崎線・上野東京ライン『尾久駅』 徒歩8分
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