鳥人間に負けない。手作り「いかだ」で多摩川をひたすら下る大会が大盛況

今年の夏は、例年以上に毎日暑い日が続きますね。この猛暑も手伝って、東京都狛江市で開催された「多摩川いかだレース」には、今年は92チームも参加したそうです。

老若男女を問わず、地域住民が思い思いのアイデアを凝らした「いかだ」を自作して参加するこの大会は、今年で27回目を迎えるほどの大盛況ぶり。果たして、この人気の秘訣はどこにあるのでしょうか?

夏の風物詩「多摩川いかだレース」は今年も大盛況!

狛江古代カップ多摩川いかだ下りが7月16日に開催されました。今年で27回目を数える多摩川いかだレースは、1990年に東京都狛江市の市制施行20周年記念行事として始まったもの。1回限りの予定でしたが、参加者からの熱烈な要望を受け、継続されてきたそうです。

参加者は自分たちのアイデアで手作りした「いかだ」に、1チーム3~5人で乗船。新東京百景に選ばれている多摩川五本松をスタートし、約1.3km先にある多摩川緑地公園グランドのゴールを目指します。

スタート地点の五本松付近は、調布にあった日活の撮影所に近かったこともあり、以前はよく時代劇の撮影に使われていた場所。大勢の見学者が日陰を求めて、参加者は待機場所として、松の周りに集まっていました。

最近は市内だけでなく、世田谷区、川崎市、藤沢市、福生市、国分寺市など近隣各地からの参加チームも増え、今年は92チームがエントリー。いかだレースとしては最大規模を誇る大会に成長し、多摩川の夏の風物詩となりました。

また、狛江市とふるさと友好都市を締結している新潟県長岡市川口地域、多摩川源流である山梨県小菅村、災害時相互応援協定都市の静岡県三島市も参加。こうしたイベントに提携都市が相互訪問することは、万一の場合に向けての協力と安心の確認に大きな意味があるのです。

参加資格は男女を問わず、健康で泳ぎのできる小学校4年生以上。リストを見ると、警視庁調布警察所、消防団、青年部ボーイスカウトなど、イベントには欠かせない団体に加え、商工会や企業など、地元の企業。そして、「おやじの会」などという名称の小中学校PTA、仲間で作った個人チームなどの参加も多数。

狛江のキャラ「安安丸」いかだ

第1レースには、バルセロナ五輪平泳ぎ200m金メダリストの岩崎恭子さん、タレントのダニエル・カールさん「美しい多摩川フォーラム号」で参加。賑わいを添えてくれました。


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