コシとは無縁、でも美味しい。三重県伊勢市の名物「伊勢うどん」

うどんといえば、香川県の「讃岐うどん」が有名ですが、全国にはそれ以外にも美味しいうどんがたくさんあります。今回ご紹介するのは三重県伊勢市の名物「伊勢うどん」。中でも地元伊勢で大正時代から続く老舗「ちとせ」は他県のうどんとは違う魅力があるのだとか。

三重県伊勢市名物の「伊勢うどん」

広島人ならお好み焼きに入れる麺に、そばかうどんのどちらを選ぶかこだわる人も多いはず。広島県出身の私は断然「うどん」派で、うどんフリークを自称するほどではないものの、うどんには昔から親近感を抱いているクチ。

それゆえ、高松に行った時はコシのあるモチモチ&シコシコした麺と出汁、トッピングに選べるさまざまな揚げ物に毎日でも食したいと感動し、福岡のゴボウ天入りうどんの優しい味わいに癒されるなど、趣味で「旅先うどん」活動を行っております。

だから、伊勢に行った時は名物の「伊勢うどん」のお店の暖簾をくぐらずに帰京できるわけがなく。「土地の旨いものは土地の人に聞け!」という郷土グルメの法則に従い、現地に着いて知り合った伊勢在住のある女性に尋ねたところ、紹介いただいたのが「ちとせ」という伊勢うどんのお店

「初めて伊勢うどんを食べられるんですよね。だったら、肉月見みたいな具入りのうどんでもいいけど、おかずも付いてくるうどん定食がオススメかも。これぞ伊勢の定番といったシンプルなうどんですから。私も時々、うどん定食目当てに通っているんですよ」とのこと。

地元の方へのリサーチ完了。早速、向かったのは近鉄「宇治山田」駅から徒歩約2分の立地にある「ちとせ」。(伊勢神宮外宮前のバスターミナルから徒歩約10分)

道なりにあるお店を発見すると「郷土グルメの法則に信頼度がアップ。なぜなら、いかにも地元の人たちに親しまれているような空気が店構えからはみ出ていたから。

こちら、大正6年創業の老舗
お店に入り、迷わず「定食」を注文(このお店では「オーダー」なんていうコジャレた言葉は不似合い)。

ノスタルジックなちとせの店内

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