東京都で最も有名な空港は、東京国際空港(通称:羽田空港)ですが、実は東京都には、定期便を運航する空港が7つ存在します。そのほとんどは離島の空港なのですが、本土にもひとつ調布飛行場があります。今回は、この調布飛行場にユニークなカフェがあると聞いて訪れてきました。
飛行場の横に佇む「プロペラカフェ」に潜入
えっ、立ち入り禁止?!
カフェを訪問するにあたり、多少の情報収集はして行ったものの、実際に行ってみると驚きました。
今回の目的地「Propeller Cafe(プロペラカフェ)」は、調布飛行場の敷地内に設けられ、航空機の販売、整備、技術指導などを手掛ける日本エアロテック株式会社の建物の一部に設けられたお店です。
このため、お店に辿り着くには、立ち入り禁止区域のゲートを抜けて行く必要があるのですが、ゲートは開かれており、目的地はゲートの中にあるとはいえ、通り慣れていないと、関係者以外立ち入り禁止を示すゲートを通過するのには、ちょっと勇気が必要です。
店舗情報によると、お店は年中無休とのことでしたが、この日は、台風の影響で朝から雨脚が強く、関東直撃のおそれ!とのニュースも出ていたため、流石にお休みかな?と思いながらも訪れてみましたが…
なんと、通常通り営業中!
台風の日のように、定期便の運航が無い場合でも、「Propeller Cafe」の“年中無休”は変わらないようです。
少々驚きながら建物1階のお店に入ると、店内は、清潔感のあるシンプルな造り!白を基調とした落ち着いた雰囲気で、床はチェックの模様があしらえてあります。
店内正面には、滑走路を見渡すことができる大きな窓が存在し、右手側は、格納庫内を見て取れる窓を備えた壁となっています。この日は残念ながら、離着陸する飛行機を見る事はできませんでしたが、晴れた日には、大きな飛行場では見る事ができない程に間近で、飛行機の離着陸を見る事ができるのではないでしょうか。
大雨で飛行機の離着陸を見る事ができないのは残念ですが、良い点もあります。滑走路よりもさらに近くで現役の飛行機を見る事ができる格納庫に、多くの機体が収納され、それらをゆっくりと見る事ができるという点です。実際、来店していたお客さんも、今日なら空いていると思って立ち寄ったという方がいらっしゃいました。
私が座った席は、ちょうど格納庫側の窓の横だったため、感覚的には、飛行機のすぐ隣といった感じでした。現役飛行機のすぐ隣で食事ができるなんて、一般人にはなかなかできない体験ですから、飛行機好きな方や、小さなお子様などは、大喜びですよね。
実際、休日はもちろん、平日も、親子連れのお客さんで賑わっているようです。この日も、悪天候の中、おじいちゃん、おばあちゃんを含む小さなお子様連れのご家族がいらしてました。現役の飛行機を間近に見ながら食事ができるとあって、お子様は大喜び! お子様連れが多いため、店内にはキッズチェアも完備されています。
ところで、この窓を隔てた格納庫、入ってみたいなと思いませんか?
実は、入れるのです!もちろん、格納庫に収納されている機体は、個人や会社所有のものですから、それらに触れるような場所に入る事はできませんが、格納庫の一部区域には、自由に出入りする事ができ、壁や窓越しでなく飛行機を直接見る事ができるのです。これは、大人でも興奮します!
ちなみに、調布飛行場の危機管理条例により、格納庫の扉(シャッター)が開いている時は、店舗側の扉は閉めなくてはいけない事になっているそうです。このため、格納庫のシャッターが開いている時は、格納庫に立ち入る事はできません。雨の日は、シャッターが閉じている場合が多いでしょうから、こうした点も雨の日の特典かもしれませんね。
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