静岡県の伊豆半島は、日本の中でもちょっと変わった場所にあるんですって。 というのも、日本列島は北米プレートとユーラシアプレートという大きな2つのプレートの上にあるのですが、伊豆半島は本州で唯一「フィリピン海プレート」に乗っかっている地域なんです。
かつて南洋にあった火山島や海底火山の集まりだったものが、プレートの北上と繰り返される火山活動によって本州に衝突し、伊豆半島となりました。
現在も火山活動や地殻変動が続いていて、そのおかげで伊豆に豊かな温泉が湧き、日本一深い駿河湾からは海の恩恵を豊富に受け取ることができるというわけです。
食べる溶岩が誕生!?
そんな特異な地形を持つ伊豆半島に、「南から来た火山の贈り物」というテーマで自然を学びながら楽しむ公園「伊豆半島ジオパーク」があるのですが、そこで奇妙な溶岩が発見されたのだそう…。
それが「食べる溶岩 ジオロック」!
真っ黒でゴツゴツした形はまさに溶岩…しかもコレ噛んでみるとかな〜り甘いらしい。聞けば聞くほど謎が深まるジオロックの成分を見てみると…「砂糖、卵白、香料、活性炭」。
…。
なんだ、お菓子じゃないですか!
途中まで「食べられる溶岩なんてあるのかしら…」と期待を込めてダマされてしまった自分が恥ずかしいですが、これは溶岩をイメージした砂糖菓子。
伊豆半島ジオパークが世界ジオパークネットワーク(高品質なジオパークを認定している)に加盟できるか否かの審査結果が出る2015年9月19日に合わせて、世界認定(を勝手に)応援商品として開発されました。
ただこの商品、伊豆半島ジオパークが作ったわけではなく、静岡県が本社の株式会社オフィスグルーと地元の環境協会が協力して作ったもので、伊豆半島ジオパークが作ったわけではないそう。「勝手に」というにはそういうことなんですね。
そもそも「ジオパーク」は、地球活動によってできた自然や文化といった、大地(ジオ)の遺産を主な見所とする自然の中の公園を指します。
そんな大地の遺産を、保護・保全し、教育・普及に活用し、持続的な地域の発展に取り組んでいる地域が「ジオパーク」を名乗ることができます。現在、伊豆半島の13市町が世界ジオパークネットワークへの加盟に向けて協力して取り組んでいます。
伊豆半島の世界に向けた活動を応援すべく開発された「食べる溶岩 ジオロック」は、審査結果がでる19日より、ながいずみ観光交流協会、伊豆市観光協会などで販売されるそうです。伊豆半島を訪れたら応援も込めて、甘い溶岩を食べてみたいですね!
食べる溶岩 ジオロック
販売価格:350円(税込)
内容量 :50g
原材料 :砂糖、卵白、香料、活性炭