2015年、三軒茶屋にオープンしたハム・ソーセージ専門店の「シャルキュトリー・ボヌール」。その専門店で販売される本格派のサンドウィッチがスープ付きで500円以内とリーズナブルで、三軒茶屋界隈では評判だそうです。見てるだけで、食欲が湧いてきそうなサンドウィッチを紹介しましょう。
シャリキュトリー・ボヌール(世田谷区三軒茶屋)
三軒茶屋では茶沢通りと栄通りにあるパン屋さん「ブーランジェリー・ボヌール」。雑誌で「東京の美味しいパン」が特集されたら、よく取り上げられているのでパン好きの方はご存じかもしれません。こちらのパン屋さんが2015年、茶沢通りにオープンさせたのが、今回ご紹介する「シャルキュトリー・ボヌール」。ハムやソーセージの専門店やデリカテッセンが少ない三軒茶屋なので、このお店の誕生を喜んでいる人が多いと思われます。
さて、シャリキュトリーとはソーセージやハム、テリーヌ、パテなど、お肉(豚肉やジビエなど)を加工した食品のこと。シャリキュトリーやデリを製造するこのお店では自家製サンドイッチのクオリティーが高く、その上、スープ付きでもワンコイン以下という大変リーズナブルなお値段設定ゆえ、地域住人のココロをグッとつかんでおります。
定番はハムカツサンド。
姉妹店ブーランジェリー・ボヌールの全粒粉パンが挟んでいるのは、衣をつけて揚げたショルダーハム。このハムカツの分厚さをご覧あれ。
パン1枚の厚みよりもドーンと幅をきかせてる!
食すと、赤身に適度なサシ(脂肪)が入ったハムカツのジューシーな旨味をレモンの酸味が引き立て、このうえない美味しさ。胃袋から全身へと「幸せ」が巡っていくよう。
今年11月に販売されていたチリコンカンとキャロットラペのサンドイッチにも手を伸ばす。チリコンカンを具材にするなんて冒険的な心意気を感じてしまいます。このチリコンカンにもウインナーがたっぷり。
キャロットラペとの組み合わせもこれまた冒険的で、食欲中枢のツボを外すことなくグイッと押されてしまいました。
美味しいシャリキュトリーを作るには、素材が決め手になります。このお店の製品には全て、茨城県産「筑波あじわいポーク」を使用。製造に携わる方たちが農場や食肉センターに足を運んだ末、選んだのがこの豚肉だったそう。肉の旨味を引き出すために使っているのがフランス産の岩塩と海塩。ハムの塩せきには12種のスパイスを調合したピクルス液に豚肉を漬け込み、10〜14日間熟成させます。また極力、添加物を抑えているそう。
さて、サンドイッチもさることながら自家製スープもシャリキュトリーの具材がたっぷり入り、ボリューム満点。
この日のスープは、バジルの絹挽きウインナーを使用したミネストローネ。
スープ鍋の中身をじっと見ていたら、お店の販売スタッフの方が「絹挽きだとウインナーの油が外に出てもカサカサすることなく、しっとりした食感が楽しめますよ」とおしえてくれました。
うん、たしかに。野菜とウインナーがゴロゴロ入っているスープを飲んで(食べて)みると、スープはずっと熱されているのに、ウインナーはなめらさをキープ。この具沢山のスープの人気は高く「朝、ジャーにスープを入れて出勤される方もいらっしゃいますよ」。
ああ、三軒茶屋の民は幸せだ!
こちらは12月に登場したばかりのローストポークと紫キャベツマリネのサンド。なんとフォトジェニックな色味なのでしょう!
「紫キャベツはそのままの色です。ハムの折り方や具の色味と重ねる順番がポイントです。サンド類はいかに切り口を美しく見せられるかにこだわっていますね」。
以前はお店の2階でサンドイッチを作っていたそうですが、11月より1階に移動。さまざまなシャリキュトリーやデリが並ぶショーケースの奥でサンドイッチやお惣菜を作る過程を見ることができます。また、チーズやワインなどの販売も。
ボリューム満点のサンドとスープのセット(テイクアウトのみ)で445円〜とワンコイン以下(某食料品店や某有名コーヒーショップだったらサンドだけでこのお値段かも)、しかも自家製のシャリキュトリーやデリがふんだんに使われている…なんと贅沢なのでしょう。
コスパ、最高でございます。
お店にはチーズやワインも販売されているので一緒にいただくとちょっとしたパーティー気分が味わえるはず。
シャリキュトリー・ボヌール
東京都世田谷区太子堂4-28-9
営業時間:10:00〜21:00
電話番号:03-6453-1827
公式サイト※この店舗は閉店しました。
- image by:御田けいこ
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