台湾ありがとう。震災義援金の感謝を伝える「環島」の旅、スタート

2018年3月11日より、『自転車で台湾一周「謝謝台湾」の旅』プロジェクト開始しました。3.11発生の際に台湾から贈られた200億円を超える義援金及び、熊本地震発生の際に送られた義援金へのお礼を伝えるために、自転車に乗って台北を出発し、反時計回りで台湾本島を一周するというプロジェクトです。今回台湾一周を自転車で走るのは、過去にママチャリで日本一周した経験を持つ、滋賀県出身の青年、大石樹さんです。

日本からの感謝を伝える「環島(かんとう)」の旅

東日本大震災の発生した3月11日、台湾・台北市の中心地にある「二二八和平公園」から、台湾一周の旅へある男が自転車に乗って出発しました。逆光の光まぶしい総統府前を、颯爽と走り抜けるGIANTの自転車。背中に「謝謝台湾」と書かれた布を身にまといながら。

約1年かけママチャリで日本列島を一周した、ポルポルさん。

彼は、2015〜2016年に約1年間かけて、野宿や友人宅の家などに宿泊しながら、「ママチャリ」を使って日本列島一周の旅に挑戦し、北海道から九州までを無事に完走しました。

旅の様子は兄弟サイト「MAG2 NEWS」にグルメリポート記事を毎週連載していたので、ご記憶の方もいらっしゃることでしょう。

その彼が、今度は「オオイシ・タツキ」という世を忍ぶ仮の姿で、再び自転車にまたがりました。

今回、彼がチャレンジの舞台に選んだのは、世界一「親日」と言われる台湾。この台湾で、3.11発生の際に台湾から贈られた200億円を超える義援金へのお礼を伝えるために、自転車に乗って台北を出発し、反時計回りで台湾本島を一周することになったのです。

いま台湾で大ブームを巻き起こしている、「環島(かんとう)」。台湾本島を一周ぐるっと回ることを、現地の言葉でこう書きます。

そのブームのさなかに、彼は無謀にも日本円で所持金1万円だけを握りしめて、寝袋と水、着替え、ソーラーパネルや充電器、スマホ、そして感謝の言葉を書いた布だけをもって、『自転車で台湾一周「謝謝台湾」の旅』に出発したのです。


その記念すべきスタートを3月11日に「二二八和平公園」で見守ったのは、自身も自転車で台湾一周を2回経験し、「環島」に関する著書『「環島」 ぐるっと台湾一周の旅』(東洋経済新報社)もある女優・エッセイストの一青妙(ひとと・たえ)さん。


一青さんと二二八紀念館前で待ち合わせたオオイシさんは、環島に関する情報交換を行い、台湾の人々に感謝を伝える布に第一号のサインをいただいて記念撮影。

さらに、台湾の現地メディア『自由時報』も取材に訪れ、台湾一周の趣旨や意気込み、2月に大きな地震の発生した花蓮への思いなどを語っていました。

この取材は、1時間半後には同社のネットニュースに掲載され、台湾中に報道されました。

311地震7周年 日本單車寫手環島感謝台灣

取材を終え、近くの総統府(旧台湾総督府)前を訪れたオオイシさんは、一青さんに見守られながら、ついに台湾一周の旅をスタート。


夕日を追いかけて南西の方向を目指し、最初の目的地である三峡へと向かいました。

果たして無事に自転車で台湾一周を完走することはできるのか? そして台湾の方々へ感謝の気持ちを伝えることはできるのか? TRiP EDiTORでは、旅の様子を、現地での写真やエピソードなどを交えながらリアルタイムでお伝えいたします。また、大石さんの環島の様子は以下のFacebookページでもお伝えしています。
「台湾環島日記」

文/写真:TRiP EDiTOR編集部
協力:GIANT一青妙「台湾環島日記」

※今回、大石さんが台湾一周に使用している自転車は、台湾の大手自転車メーカー「GIANT(ジャイアント)」の全面的なご協力をいただいています。

大石樹(おおいしたつき)
滋賀県出身。過去にママチャリで日本一周した経験を持つ。
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