一生に一度は訪れたい。いま旅人を呼んでいる「日本の原風景」ランキングTOP30

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SNSに並ぶ映え写真、インバウンドで混雑する名所。情報過多の時代にあって、旅人たちの眼差しはいま、静かに向きを変えつつあります。

整備された観光地ではなく、人の暮らしが今もそこにある風景を見に行きたい。そんな感覚を、あなたも一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。

旅行アプリ『NEWT(ニュート)』を運営する株式会社令和トラベルが、全国1,741の自治体を対象に「一生に一度は見たい“日本の原風景”TOP30」を発表しました。

里山、棚田、漁村、城下町。人の営みと自然が長い時間をかけて紡いだ風景を独自の5軸評価で厳選したこのランキングは、これからの日本旅行の羅針盤となるような存在です。それでは早速チェックしていきましょう。

5つの視点で選ばれた「本物の風景」

今回のランキングには、単なる景色の美しさだけではない、独自の評価軸があります。

  • ①景観純度
  • ②季節深み
  • ③文化一体性
  • ④SNS話題性
  • ⑤持続可能性

全5項目(各20点満点・合計100点満点)で採点し、「作られた観光地」よりも「生活が見える風景」を重視した点が大きな特徴です。

その結果として浮かび上がったのは、地域の人々が何世代にもわたって守り続けてきた、“生きた文化”としての風景でした。それでは気になるランキングをご紹介していきましょう。

第10位 岩手県 遠野市

景観純度18点・季節深み19点・文化一体性19点・SNS話題性17点・持続可能性15点/合計88点

image by:「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

民俗学の名著『遠野物語』の舞台として知られる岩手県遠野市は、山間の暮らしと信仰が溶け合った、日本の精神的ルーツに触れられる地です。

L字型に馬と人が同居する独特の建築「曲り家」や、河童伝説が残る「カッパ淵」など、どこを歩いても物語の気配が漂います。東北の四季が深く刻まれた田園風景は、春の山桜から冬の雪景色まで、訪れるたびに異なる表情で旅人を迎えてくれます。


地域が誇る「遠野遺産」制度のもと、神社・史跡・巨木・郷土芸能にいたるまで、市民の手で丁寧に守られた文化財を巡るのが旅の核心。南部曲り家が残る「千葉家」や「ふるさと村」での農村体験も、ここでしか得られない記憶を刻んでくれます。

第9位 広島県 竹原市

景観純度18点・季節深み17点・文化一体性19点・SNS話題性18点・持続可能性17点/合計89点

image by:竹原市産業振興課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

「安芸の小京都」とも称される広島県竹原市は、製塩業や酒造業で栄えた商家の面影が今も色濃く残る歴史的な町です。重要伝統的建造物群保存地区に指定された町並み保存地区には、竹原格子と白漆喰の蔵が連なり、タイムスリップしたような静けさの中を散策できます。

特筆すべきは、門先に花を飾るおもてなしの文化が今も続いていること。住民の日常が景観と一体化している、まさに「生きた町並み」です。

秋には「憧憬の路」と題したキャンドルイベントが開催され、柔らかな光に照らされた歴史的建物がひときわ幻想的な表情を見せます。地元の酒蔵で味わえる吟醸酒や、瀬戸内の新鮮な魚介を使った郷土料理も旅のプランにおすすめです。


第8位 長崎県 新上五島町

景観純度20点・季節深み17点・文化一体性19点・SNS話題性18点・持続可能性16点/合計90点

image by:新上五島町観光商工課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

長崎県の離島・新上五島町は、「祈りの島」という言葉がこれほど似合う場所を、ほかに知りません。7つの有人島に29もの教会が点在し、青い海と緑の丘の風景に溶け込むように佇むその姿は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として国際的にも高く評価されています。江戸時代に信仰を守り続けた潜伏キリシタンたちの暮らしの痕跡が、景観のあちこちに静かに刻まれています。

「頭ヶ島天主堂」は、地元で切り出した砂岩を信者たち自身が積み上げて建てた教会で、その建築美と歴史の重みは訪れる人を圧倒します。五島列島ならではの食として、遣唐使の時代から続くとされる「五島うどん」や、近海で水揚げされる新鮮な魚介も旅の楽しみです。

第7位 石川県 輪島市

景観純度19点・季節深み19点・文化一体性18点・SNS話題性19点・持続可能性16点/合計91点

image by:「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

能登半島の先端に位置する石川県輪島市。その名を世界に知らしめたのは、日本海へと向かって幾重にも連なる棚田「白米千枚田」でしょう。

世界農業遺産・能登の里山里海の中核をなすこの棚田は、海に最も近い田んぼとして知られ、約1,004枚もの小さな田が急斜面に敷き詰められた光景は、訪れる人の言葉を奪います。日没後には「あぜのきらめき」と題したイルミネーションが棚田を包み込み、幻想的な夜の絶景としても注目を集めてきました。

2024年の能登半島地震からの復興が続く輪島ですが、地域の人々の営みと棚田を守ろうとする意志は揺らいでいません。輪島塗の老舗工房での絵付け体験や、朝市で出会える能登の食材も、この地の文化を深く体感させてくれます。現地を訪れることそのものが、復興への力になるのではないでしょうか。

第6位 山口県 萩市

景観純度19点・季節深み17点・文化一体性20点・SNS話題性18点・持続可能性18点/合計92点

image by:萩市観光課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

山口県萩市は、江戸時代の城下町の区画がほぼそのままの姿で現代に残る、きわめて稀有な歴史都市です。武家屋敷が連なる白壁の町並みを歩けば、吉田松陰や高杉晋作といった明治維新の志士たちが歩いたのと同じ路地に立っている感覚を覚えます。

世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産を複数擁し、2025年に登録10周年を迎えた萩の存在感はいっそう増しています。

春〜初夏にかけては、武家屋敷の白壁越しに夏みかんの橙色がのぞく風景が広がり、歴史的景観に季節の彩りが加わります。400年以上の歴史を誇る萩焼の窯元めぐりや、地理的表示(GI)認定を受けた地酒「GI萩」の試飲も、萩ならではの体験ができるのでおすすめですよ。

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