一生に一度は訪れたい。いま旅人を呼んでいる「日本の原風景」ランキングTOP30

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2026/03/11

第5位 滋賀県 高島市

景観純度19点・季節深み18点・文化一体性19点・SNS話題性18点・持続可能性19点/合計93点

image by:高島市観光振興課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

琵琶湖の西岸に広がる滋賀県高島市は、湖と人の暮らしが数百年をかけて育んだ水辺の文化が今も静かに息づく場所です。「海津・西浜・知内の水辺景観」をはじめ、市内に3つもの国の重要文化的景観が選定されており、湖岸に積まれた石垣や水利の仕組みが、先人たちの知恵を今に伝えています。

春には菜の花と琵琶湖が織りなす穏やかな水辺の景色、秋には湖面に映る紅葉と、四季を通じて表情を変える高島の自然は、ゆっくりと深呼吸したいときに訪れたい場所です。

湖産のビワマスや、地元で育まれたビワイチグルメも充実しており、サイクリングで湖岸を巡りながら旅する「ビワイチ」の途中立ち寄り先としても人気が高まっています。

第4位 京都府 伊根町

景観純度20点・季節深み17点・文化一体性19点・SNS話題性20点・持続可能性18点/合計94点

image by:「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

京都府の北端、丹後半島に抱かれた伊根町は、湾を囲むように230棟以上の「舟屋」が連なる、世界でもここにしか存在しない漁村景観を誇ります。

1階部分に直接船を引き込める構造を持つ舟屋は、海と暮らしが文字どおり同じ屋根の下にある建築。観光のために整備されたものでは決してなく、漁業という生業が何世紀もの時間をかけて生み出した「必然の景観」です。

遊覧船に乗ってのんびりと舟屋群を水上から眺めれば、陸からとは全く異なる伊根の表情に出会えます。伊根湾で水揚げされる新鮮な魚介を使った海鮮丼や、地元蔵元が醸す「伊根満開」という赤い古代米の日本酒も、訪れた際にはぜひ味わってみてくださいね。

第3位 広島県 熊野町

景観純度19点・季節深み18点・文化一体性19点・SNS話題性19点・持続可能性19点/合計95点

image by:熊野町総務部産業観光課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

「文化が景色になる町」。広島県熊野町を一言で表すなら、そう言うほかありません。国内シェア80%以上を誇る熊野筆の産地として知られるこの町では、江戸時代から続く筆づくりの技と職人の日常が、今も町並みの中に静かに息づいています。

表通りを歩けば筆工房の看板が目に入り、路地の奥からは職人の気配が漂ってくる。この町では暮らしそのものが、見学に値する文化です。

「熊野筆ミュージアム」では、実際に筆づくりの工程を間近に見学できるほか、マイ熊野筆を作る体験プログラムも人気です。書道や化粧筆としても国際的な評価が高く、海外からの来訪者も増えています。


広島市内から車でおよそ30分というアクセスのよさも魅力で、広島観光と組み合わせた旅程を組みやすいのも選びやすいポイントです。


第2位 奈良県 明日香村

景観純度19点・季節深み19点・文化一体性20点・SNS話題性18点・持続可能性20点/合計96点

image by:明日香村明日香産業課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

「日本のはじまりの地」と呼ばれる奈良県明日香村は、飛鳥時代の古墳や石造物が点在する田園風景の中に、約半世紀前とほとんど変わらない里山の景観が今も広がっています。

遺跡が展示物として博物館に収められているのではなく、棚田の畦道のすぐそばに石舞台古墳があり、農家の畑の向こうに高松塚古墳が佇む。日常の中に歴史が溶け込んでいることこそ、明日香村最大の魅力です。

2025年には国連世界観光機関(UN Tourism)のBTV認定も受け、観光と景観保全を両立するモデル地域として国際的にも注目を集めています。

飛鳥駅でレンタサイクルを借りて、なだらかな丘と田畑が続く風景の中をゆっくりと走る。それだけで、十分すぎるほど豊かな旅になること間違いなしです。

第1位 富山県 南砺市

景観純度19点・季節深み20点・文化一体性20点・SNS話題性18点・持続可能性20点/合計97点

image by:南砺市交流観光まちづくり課/「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES

堂々の第1位に選ばれたのは、富山県南砺市。世界遺産・五箇山の合掌造り集落を擁するこの地は、日本の原風景の到達点と呼ぶにふさわしい場所です。

かつて日本有数の豪雪地帯として知られた五箇山では、厳しい冬を乗り越えるために集落の住民が互いに助け合う「結(ゆい)」の精神が育まれました。

急勾配の茅葺き屋根を持つ合掌造りの家々は、この助け合いの文化なしには維持できない建築。「相倉集落」と「菅沼集落」は2025年に世界遺産登録30周年を迎え、いまなお人々が暮らし続ける「生きた世界遺産」として高い評価を受けています。

春の萌える新緑、夏の深い緑、秋の燃えるような紅葉、そして雪に覆われた冬の夜景と、四季折々の表情を持つ集落の姿は、どの季節に訪れても旅人を深く満足させてくれます。

地元食材を活かした「いわな料理」や、山里の保存食文化が詰まった「こきりこ鍋」なども、ぜひ味わっておきたい一皿です。

【第11位〜第30位】まだ知られていない原風景たち

  • 11位:小布施町(長野県)
  • 12位:上勝町(徳島県)
  • 13位:津和野町(島根県)
  • 14位:吉野町(奈良県)
  • 15位:津山市(岡山県)
  • 16位:高梁市(岡山県)
  • 17位:仙北市(秋田県)
  • 18位:曽爾村(奈良県)
  • 19位:飯山市(長野県)
  • 20位:椎葉村(宮崎県)
  • 21位:美濃市(岐阜県)
  • 22位:由布市(大分県)
  • 23位:大崎上島町(広島県)
  • 24位:鶴居村(北海道)
  • 25位:和束町(京都府)
  • 26位:東成瀬村(秋田県)
  • 27位:早川町(山梨県)
  • 28位:木曽町(長野県)
  • 29位:佐渡市(新潟県)
  • 30位:飯舘村(福島県)

選ばれた30の自治体に共通しているのは、風景を「守ろう」とする人々の意志と情熱です。観光のために整備されたわけではなく、ただ暮らしを続けることで守られてきた景観の前に立つとき、旅人は静かな感動と向き合うことになるでしょう。

「一生に一度」という言葉は、決して大げさではありません。今年の旅の候補に、まだ知らない日本の原風景をひとつ加えてみてください。その選択が、記憶に刻まれる特別な旅の始まりになるはずです。

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大学時代にドイツへ1年間留学。卒業後は旅行・グルメ・恋愛系のライターとして活動中。大好きなハンバーガーとビールのために、休日はボルダリングとヨガで汗を流す。

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