海外がビビった。戦前の日本人女性のファッションがモダンすぎる
1920年代の大正末期から昭和期に流行った「モボ」「モガ」をご存じでしょうか。これは「モダン・ボーイ」や「モダン・ガール」の略語で、西洋文化の影響を受けた、いわゆる当時の先端をゆく戦前の日本の若者文化から生まれたファッションのことを指します。
和服が主流だった中、女性のファッションが大きく動いた転換期の時でもあります。そんな「モガ」のファッションに注目しました。
和装から洋装へ。モダンガールの登場
こちらの写真、昭和初期に撮られたものですが、数年前から海外でもSNSなどで拡散して話題を呼んでいます。
「素晴らしいファッション!」
「現代のNYでも、アジア人ファッションは際立っているよね」
「これが1932年に取られた写真だって?今だって着れるよね」
「すごい!」
昔の写真とは思えないほど、現代的なスタイルが話題です。表情もなかなかファンキーですね。
和装が主流だった明治時代から、西洋文化の影響を受けて、洋服が大衆の間で根付いた大正時代。その変革のとき登場したのが「モガ」こと、「モダン・ガール」です。
モガのファッションは、ひざ下の長めのスカート丈、あるいは「アッパッパ」の着用が特徴的。「アッパッパ」は夏服のひとつで、簡易服、清涼服ともいい、大きめのゆったりとしたワンピースのこと。「歩くと裾がパッパと広がることから付いた」と言われています。
フランスで1920年代、1930年代に大流行した頭にぴったりフィットする”釣り鐘型の帽子“「クローシェ帽」を身につけ、髪はショートカットまたは、北米で当時流行った「フィンガーウェーブ」のヘアスタイルでキメます。それに、濃いめのメークをしたら、モダンガールの出来上がりです。
では、当時の「モガ」を見ていきましょう!
洋装と和装姿で歩く4人娘
車の前でポーズを取るモガたち
頭の形にぴったりとした「クローシェ帽」がインパクト大
街中を闊歩するモダンな女性たち
和服の名残を残しながらも、洋服を身にまとう女性たち。日常的にモガスタイルを取り込んで街を歩いていた様子が伺えます。
次は、「モガ時代」を駆け抜けた女優さんをご紹介。