海外でも反響、日本発祥の「森林浴」を楽しむ外国人観光客が増えるワケ

おすすめ!人気の森林セラピー基地

今回は特別に、森林セラピーソサエティの担当者の方に、特に人気のある森を聞いてみました! いくつかご紹介します。

関東で人気!東京都奥多摩町の「登計トレイル」

2009年4月にグランドオープンした奥多摩町の森林セラピー基地は、秩父多摩甲斐国立公園に含まれており、広大な森林と渓谷が魅力的です。多彩な遊歩道や登山道があることや、東京から2時間以内という立地のよさも人気の理由です。

その中でも特に人気なのが、香りの道「登計トレイル」です。日本初の森林セラピー専用ロードであり、約1.3㎞、高低差50mほどのコースは森林セラピーが初めての方や、体力に自信のない方にもおすすめです。また、体が不自由な方も利用できるように「車椅子用モノレール」が設置されているなど、誰でも利用できるよう配慮されています。コースのなかには、ヨガや座禅ができる広場やセルフカウンセリングを行う施設など、多彩なメニューを行うことができるのも魅力の一つです。

料金は、日帰りコース4500円~1泊2日コース1万8000円~と充実した内容なのにとってもリーズナブルです!

企業向けプランあり!西日本で人気な鳥取県智頭町「芦津渓谷(芦津セラピーロード)」

長い歳月を経て「鳥取砂丘」の砂を育んだ源流のまちです。鳥取県東部に位置しており、鳥取空港からは車で1時間半ほど。まちの 総面積の9割以上が山林で、見渡す限りの緑が一面に広がります。

智頭町では興味深い独自のプログラムがあります。それは、企業向け「メンタルヘルスケア」プログラムです。平成27年より新たに設けられた「ストレスチェック制度」により「メンタルヘルスケア」を気にする企業も多くなっており、現代に合ったプログラムではないでしょうか。千葉大学と共同研究により、既にプログラムの提供を始めています。企業のメンタルヘルス関連の担当者を対象に「森林セラピー活用セミナー」を東京・大阪で定期的に開催するなど、都会で疲れた精神を癒しに企業を誘うことで、地元にとっては地域活性化につながる、まさにwin-winの関係がつくられています。

料金は半日コース8000円、1日コース1万3000円で、ガイド1人につき6人まで案内してもらえるそうです。1日コースや民泊体験もできるので、気軽に問合せてみてはいかがでしょうか。

鳥取県八頭郡智頭町
鳥取県八頭郡智頭町
一面に広がる森の中を散策します。

オリジナルのセラピー食(お弁当やお菓子)もあります(要予約)。

認定地全国最多の長野県では「御鹿池コース(信濃町)」が特に人気!

森林セラピー基地・ロードに認定されている市町村が10箇所もある長野県では、特に人気というのが信濃町の「御鹿池コース」とのこと。北信五岳の一つである標高2053mの黒姫山東麓に広がる信濃町は自然豊かな自然保養地として有名です。

人気の秘訣は、町独白の講座により町長が認定した「森林メディカルトレーナー」が森林散策コースを案内し、「森での免疫療法」「信濃町独白の療法」で癒し効果をアップさせること。また、宿泊は、「癒しの森の宿」を利用することもでき、ハ一ブティーや新鮮な野菜料理などを楽しむこともできます。

料金は、ショートステイの「お試し休養コース」1泊2日2万500円~、2泊3日2万9500円~、医師による問診や処方も受ける「医師のいる森で保養コース」3泊4日4万3500円~から14泊15日16万700円~まで、本格的で多彩なコースが用意されています。しっかりゆっくりと癒されたいという方におすすめです。

長野県上水内郡信濃町
冬はスノーシューをはいてトレッキング。非日常を満喫できます。
自然だけでなく食事からもパワーをもらいます。

以上、海外でも注目されている「森林浴」について紹介しました。

当たり前に知っていた「森林浴」が日本独自の概念だったことに驚いた方もいるのではないでしょうか? そしてその効果が科学的にも認められ、海外でもブームになっているなんて。しかもこの森林浴や森林セラピーは気軽に楽しむことができます。

旅に必要なのは非日常感。

忙しすぎてなかなかまとまった休みが取れない方、またわざわざ遠くに出かける気力がわかない方などでも、気軽にこの非日常感を味わえるがこの森林浴。

週末やゴールデンウィークを活かして、ビルの立ち並ぶ都会や仕事漬けの日常から抜け出して、森林浴の旅に出かけてみてはいかがでしょうか?

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