GWに五感を研ぎ澄ます。海外でも話題「森林セラピー」を体験してきた

ポイント4:森に入る前に、心を静かにさせよう

まず目の前に広がる緑の道にすすむ前に、「水琴窟」で聴覚を研ぎ澄まします。「水琴窟」とは、水滴音を地中に埋めた「甕(かめ)」に共鳴させてその音を楽しむ、日本庭園文化における最高技法のひとつとされています。

森へむかう道に設置されている水琴窟
竹筒に耳を当て、静かに音を待ちます。

おそるおそる竹筒に耳を澄ますと、「ピィィーン・・・、ピィィーン・・・」と、琴に似た妙なる美しい音色が響きます。思わずいつまでも聞いていたくなるような、心が洗われるような音色を楽しみます。

ポイント5:ゆっくり、自分のペースで歩きます

色鮮やかな広葉樹林の新緑を感じて、緑の道を進みます。ガイドさんのお話を聞きながら、急かされることなく、ゆっくりと「自分のペース」で進むことができるため、心から森を感じることができます。コンクリートとは違う土や落葉の道は、ふかふかのクッションの上を歩くようです。

ベンチがいくつもあり、ゆっくりと休憩できます
森林セラピーのポイントには目印となる看板が。その場その場に適したセラピーメニューを楽しく体験。
ガイドさんが見つけてくれた「おとしぶみ」(虫が作ったゆりかご)。都会ではお目にかかれない自然を感じる瞬間です。
苔むした岩々の織り成す幻想的な景色に感動しました

渓谷を流れる川の音色や鳥のさえずりを聞きながら、五感を研ぎ澄まして、さらに道を進みます。五感が鋭くなってきた頃に、「三滝」が現れました。

眼下に「三滝」や渓流の流れを感じながら進みます

雄大な滝が流れ込む音と景色はまさに壮大。その対面には蘚生した岩々が連なり、智頭杉や広葉樹との絶妙な美しさを誇っています。

上を見上げると雄大な天然の「智頭杉」と広葉樹が育む森が広がります
ふと足元に目をとめると、花のような蘚のなかに生える実生をみつけ、生命の営みを感じました

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