運命的な「青」に出会う。日本最南端の有人島・波照間島の美しさ

南十字星の観測も可能な波照間島

そんな美しい色彩に彩られた波照間島は、日本で最も多くの星を見られる島でもあります。全部で88つある星座のうち、ここでは84星座まで観測可能。

さらに、南半球に行かないと見られないと思っている人も多いと思いますが、北緯24度の波照間では1月~6月の間、南十字星も見ることができるのです。

島にある「星空観測タワー」では、ガイドによる星空観測や望遠鏡での観測が体験できるようになっています。

もちろん観測タワーに行かずとも集落やビーチから空をながめれば、そこにはくっきりと天の川が浮かび、流れ星を数えながら星座探しを楽しむことができますよ。

波照間島へ行く楽しみのひとつに、夜空をゆっくりと見上げることもぜひ入れて欲しいと思います。

ラグジュアリーなリゾートホテルはもちろんのこと、スーパーもコンビニも銀行もない波照間島ですが、都会の暮らしに慣れた旅行者にとって、そんな何もない小さな島で過ごす時間はそれ自体が特別です。

南の島の大自然は実に雄弁で、風に揺れるサトウキビ畑がまるで音楽みたいな音をたてることや、月明かりの明るさが驚くほど鮮やかなことや、月も星もない夜闇の暗さが底なしであること、集落に響く三線の音色の心地よさ、燃えるように海に沈む夕陽の力強さ、そして旅人を迎えいれてくれる島人の懐の深さ、そんな目に映るもの、耳にするもののひとつひとつにココロをそっと撫でられるような気持ちになるはず。

普段は断然リゾート派!という人も、波照間ではぜひ民宿に泊まって、夜は宿の主人や他の宿泊者たちと一緒にお酒とおしゃべりを楽しむ「ゆんたく」を体験したり、島人たちとの語らいを楽しんで欲しいと思います。

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