富士山、鳥居、青い海。西伊豆の絶景「戸田湾」は穴場パワースポット

深海魚や戸田のことを知る「2 in 1」の資料館

さて、舌で深海魚を味わったあとは、深海魚の生態や戸田の歴史について学ぶことができる面白スポットへ。

食堂の目の前に拡がるコバルトブルーの戸田湾をぐるっと囲むのが、「御浜岬(みはまみさき)」という松林と砂地でできた細長い小さな半島。ここの先端にあたる部分に、戸田の魅力がいっぱい詰まった観光スポットが集中しているのです。戸田までバスで来られた方は、漁港近くにある地元唯一のタクシー会社「戸田交通」に電話して、これまた一台しかないタクシーで御浜岬まで行かれることをおすすめいたします。大人数の場合でも何回かに分けて乗せてくれます。

1976年当時の戸田湾。細長く突き出た半島が御浜岬。© 国土画像情報 国土交通省

御浜岬の先っぽにある「戸田造船郷土資料博物館」と「駿河湾深海生物館」は、2館が同じ建物の中に同居する昔ながらの博物館という雰囲気を残す建物で、深海生物館は2017年にリニューアルオープンしたばかり。

戸田造船郷土資料博物館と駿河湾深海生物館入口。戸田観光協会公式Facebookより

造船郷土資料博物館は、幕末に下田を訪れたロシアのプチャーチン提督一行が乗った「ディアナ号」が地震による津波の影響で大破した際、戸田の船大工たちの協力によって建造された日本初の本格的洋式帆船「ヘダ号」によってロシアへ帰国したという、日露友好のエピソードに関するさまざまな資料を展示しています。

また、併設の駿河湾深海生物館は2017年7月にリニューアルし、戸田で水揚げされる深海生物を中心に展示。お笑いコンビ「ココリコ」のメンバーで海の生物に詳しいお笑い芸人の田中直樹さんが名誉館長に就任し、館内で深海魚の解説パネルやVTRなどに登場して深海魚の魅力と生態を解説しています。

戸田造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物館
沼津市戸田2710-1
tel:0558-94-2384
詳細サイト

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