富士山、鳥居、青い海。西伊豆の絶景「戸田湾」は穴場パワースポット
大きな赤鳥居が目印の諸口神社は伊豆屈指のパワースポット
さて、戸田湾の魅力はこれだけにとどまりません。資料館の真裏に回ると、松林の中に隠れるように建つ神社があることに気がつきます。これが、伊豆屈指のパワースポットとして知られる「諸口神社(もろくち・じんじゃ)」です。
御浜岬の先に社殿を構える「諸口神社」は、詳しい創建時期はわかっていないものの、昭和28(1953)年に改築された現在の社殿に建て替える前は応永8(1402)年に再建されたものであることがわかっています。一説には、900年代前後に創建されたとも言われており、社宝として応永8年の棟札が現存しているため、少なくとも600年以上の歴史を経てきた神社であることは確かです。
普段は無人のため、御朱印などの対応はありませんが、自分で扉を開けて靴を脱いで拝殿の中へ入り、参拝を済ませて戸締りをして帰るという「セルフサービス」方式を採用している珍しい神社でもあります。
祭神は「橘姫命(日本武尊の妻、弟橘媛のこと)」。古来より、この神社は「弁天」という通称で呼ばれていたことから女神が祀られていることは間違いなさそうです。航海および漁業の守護神として崇められており、この神社の前を通過する船は、海上安全と大漁を祈願しながらこの沖を通り過ぎているとのこと。
また、祭神の橘姫命は「縁結び」の神様としても知られており、縁結びを願う女性のパワースポットとしてにわかに注目を集めているそうです。そして、諸口神社の正面入り口にある巨大な赤鳥居は戸田湾側に面しており、遠景には富士山と駿河湾を望むことから、富士山と海と神社のパワーを一度にもらえる最強のパワースポットとしても注目されています。たしかにこの構図は霊験あらたかな気持ちにさせてくれますよね。
引き潮時は赤鳥居の前に砂浜が出現し、ちょっとした浜遊びも楽しめるので小さなお子さんのいる家族連れにも、もってこいの観光スポットです。
諸口神社の裏手には灯台もあり、そこからも駿河湾と富士山を独り占めすることができます。目の前が駿河湾なので、富士山を遮る建物は何もありません。ここまで裾野を広げた富士山を見ることができる場所はなかなか見つからないのではないでしょうか。
また、戸田湾周辺は「戸田温泉」として、温泉に入浴できる旅館やホテルが軒を連ねています。どうしても日帰りで温泉に入りたい!という方のために、日帰り入浴施設も用意されているので、泊まるもよし、日帰り温泉で汗を流すもよしという楽しみ方も可能です。
いかがでしたでしょうか。グルメに、絶景に、温泉に、パワースポットにと、丸一日いても飽きの来ない戸田の魅力をご紹介しましたが、百聞は一見にしかず。実際にこの景色を、味を、風を肌で感じていただくことをおすすめいたします。
東京から車で行ける穴場スポット「戸田」へ、ぜひお出かけになってみてください。観光客でいっぱいになってしまうその前に。
- image by:編集部
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。