コソボ紛争から復興した奇跡。ヨーロッパ最古の都市「ベオグラード」のおすすめ観光スポット4選
セルビアの首都「ベオグラード」は、日本ではまだまだ情報の少ない都市ではありますが、ヨーロッパのなかでも長い歴史を持ち、ヨーロッパの最古の都市のひとつともいわれています。その歴史は侵略、破壊、復興をいくども繰り返した争いの歴史でもあります。
1999年までコソボ紛争でNATOより空爆を受けたりと、なにかと暗いイメージがつきまといますが、現在の街は活気に満ちており、歴史的な建造物が多くあることはもちろんのこと、自然と調和がとれた美しい街の景観、おしゃれなカフェとレストランが立ち並ぶ通りがあるなど、ヨーロッパでも有数の美しい都市ともいわれております。
そんなベオグラードのおすすめ観光スポットを4つご紹介したいと思います。
目次
ヨーロッパ最古の都市「ベオグラード」ってどんなところ?

セルビアはバルカン半島の中央部に位置し、東にブルガリア、ルーマニア、西にクロアチア、ボスニア・ヘルチェコビナ、南にマケドニア、モンテネグロ、コソボ※、そして北にハンガリーと実に多くの国囲まれた内陸国です。
そのなかでベオグラードはセルビアの中央に位置し、ドナウ川とサヴァ川が交わることから、古くより交通の要衝として栄えてきました。
それがゆえに、数々の戦闘の舞台となった街でもあり、長い歴史を感じさせる遺跡や建築物は残っておりません。つねに破壊と創造を繰り返す都市でもあります。
日本からベオグラードへの直行便はなく、ヨーロッパの主要国際空港から乗り継いで行くことになります。
※セルビアはコソボを国家として承認しておらず、あくまでセルビアの一部と主張しております。ただ、日本は国家として承認しているため、ここでは国として紹介します。
憩いの場から戦争を物語る名所まで。おすすめの観光スポット4選
カレメグダン要塞(カレメグダン城址公園)

「カレメグダン要塞(カレメグダン城址公園)」は、街を一望できるベオグラードのシンボルともいえるスポットです。ドナウ川・サヴァ川の合流地点にある丘の上に立っているカレメグダン要塞は、その合流地点とベオグラードの街を一望できる絶景ポイント。
日中は、ベオグラードの美しい街並みや地平線まで続く川の流れを堪能でき、夕方には息を飲むほどきれいな夕焼けを見ることができます。さらに夜になると、要塞全体がライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂います。

また、要塞敷地内には軍事博物館、時計塔、教会、記念碑などベオグラードの歴史に触れることができるさまざまな施設があったり、動物園、恐竜フィギュア、レストラン、カフェなどファミリーやカップルの憩いの場ともなっております。川を眺めながら食事をとると気持ちがいいでしょう。
聖サヴァ教会

「聖サヴァ教会」は、世界でも最大級の正教会大聖堂であり、ベオグラードの記念碑的な建物です。1935年に着工し、いまなお内部は建設や修復作業が続けられています。世界最大級とあって、その圧倒的な存在感は見る者の度肝を抜くでしょう。
夜になるとライトアップされ、浮かび上がる崇高美はより一層の輝かしさを増します。内部も工事中ではありますが、見学することができますよ。荘厳な内装は、完成されたときを想像するとおそらく天まで届きそうな崇高なものになるでしょう。
そして、地下の礼拝堂は豪華絢爛で美しい輝きを放っています。周辺は公園となっており、昼も夜ものんびりと休憩するには持ってこい。ベオグラードに来たら必ず訪れたいスポットです。
セルビア正教大聖堂(聖ミカエル大聖堂)

「セルビア正教大聖堂(聖ミカエル大聖堂)」は、セルビア正教一美しい教会といわれています。
外観はバロック様式の塔と金の装飾が特徴的な重厚感ある造り。内部は天井画、壁面のイコンなどがこの大聖堂の威厳や歴史を感じさせ、さらに金とエメラルドグリーンをベースとした祭壇は天井まで届く高さです。
絶えず聖歌が流れており、その荘厳さは、ここがセルビア正教におけるとても神聖な場所であることが感じられ、思わず背筋がピシッと伸びる感じ。内部は撮影禁止となっているのできちんとルールを守って見学しましょう。
クネズ・ミロシュ通り(空爆通り)

「クネズ・ミロシュ通り(空爆通り)」は、コソボ紛争時にNATO軍の空爆により破壊された建物がそのままの形で残されています。見るに無残な恰好で残された建物は、間近で見るとショックで言葉を失い、それと当時に平和への尊さがひしひしと感じることができるでしょう。
これらの建物はあえて取り壊されることなく、戦争の悲惨を忘れてはならないというメッセージを伝え続ける役割を果たしています。これはつい20年前に起きた出来事で、日本でも多くの報道がされていました。そこから考えると今のベオグラードの復興というのは、目覚ましいものがあります。
ベオグラードは、ヨーロッパ有数の美しい景観を持つ街。戦争による負のイメージがあることから、日本ではまだ訪れる人が少ないのが非常に残念です。しかし、一度訪れてみればきっとその魅力の虜になること間違いないでしょう。
定番のヨーロッパ旅行に飽きはじめた方にはぜひおすすめしたいです。街は簡単な英語であれば通じ、都会の割には都会っぽい喧噪さもなく人々も穏やかです。今からぜひ先取りしておきましょう。
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