上海でラグジュアリーホテルが開業ラッシュ、今春は「ザ・ミドル・ハウス」

上海や北京を中心に、贅の限りを尽くしたラグジュアリーホテルやブティックホテルの開業が相次いでいます。日本にはまだ進出していないブランドも数多いそれらのなかから、旅をこよなく愛するフリーライターの岡田すみえさんが特に注目するホテルを、シリーズで紹介していきます。

世界最大の独立系高級ホテルブランドが上海に進出

プリファードホテルズ&リゾーツは世界最大の独立系高級ホテルブランドで、今年2018年にはアメリカ・ヒューストン、オーストリア・ウイーンなど13軒もの新規加盟ホテルが増える予定。

世界85カ国に広がる最新のラグジュアリーホテルでは、様々な宿泊体験を提供しており、ゲストに個性的で思い出に残る唯一無二の滞在を約束してくれます。

その中のひとつであるザ・ミドル・ハウスは、ラグジュアリーホテルが増え続けている中国・上海に、この4月にオープンしたばかりのホテル

スワイヤー・ホテルズのハウス・コレクティブ・シリーズのひとつで、成都のテンプルハウス、北京のオポジットハウス、香港のアッパーハウスなどの姉妹ホテルになります。

111室のゲルトルームと、102室のサービスアパートメントから構成されるザ・ミドル・ハウス。そのインテリアを手掛けたのは、イタリア・ミラノの建築家でありインテリアデザイナーのピエロ・リッソーニ

上海の豊かな芸術、文化、職人の伝統からインスピレーションを得たリッソーニは、ミニマルな要素と豊かな色彩から伝統的な中国式家具までの「古い上海」の要素を組み合わせることで、モダニズムの美学を表現しました。

エントランスには現代的なイタリア製家具が置かれ、オリエンタルスタイルのナイトスタンド、バックライト付きの壁、そして印象的なアートワークなどには、中国の影響を多分に受けていることが垣間見れます。


大胆なラインと繊細なシルエットが特徴的な客室は、シノワズリな内装と現代的なイタリアン式のインテリアがシックに融合。大きなパネルの窓からは賑やかな街並みが望め、透明な部屋の仕切りやガラス張りのスクリーンが部屋を明るくし、広々とした印象を与えてくれます。リッソーニによって生まれた、古いものと新しいものが結びついた美しい空間になっています。



最高の贅沢を極めたいゲストには、広々としたペントハウスがオススメです。14階に位置するペントハウスは、ベッドルームが2部屋、オープンなバスルーム、さらにプライベート・テラスやプライベート用のショーキッチンまでそろえています。

食通も唸るレストランも見逃せない

このザ・ミドル・ハウスにシグネチャー・レストランとしてオープンしたのが、スワイヤーズホテルとニューヨークを代表するセレブリティ・シェフであるグレイ・クンツとがコラボした「カフェ・グレイ・デラックス」


グレイ・クンツがヨーロッパ、アジア、アメリカで長年にわたって培ってきた料理の数々を提供。地元産の素材やアジアの食材をふんだんに使ったモダンヨーロッパ料理は、特別な日に最適なファインダイニングから日常の食事まで、ゆったりとした雰囲気の中で楽しめます。

現代的な中華料理を楽しみたい人には、中国産のワインと上海、四川、広東料理を取り入れたメニューを用意している「Sui Tang Li」がオススメ。このほか、スイミングプール、静かな屋外スペースと庭園、バー、ワールドクラスのスパも備えています。

ザ・ミドル・ハウスでは、香港のザ・アッパー・ハウスと同様に鮮やかな竹のテクスチャを用い、アクセントになった白とクリームの温かみのあるカラーパレットで、自然の中にいるような環境を連想させる一方、家具やアートワークには明るい色彩で、ビジネスやレジャーの旅行者に親しみやすい雰囲気を提供しています。

その洗練された豪華さは、訪れる人にエレガントで落ち着いたオアシスを提供してくれることでしょう。

image by:ザ・ミドル・ハウス

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