日本で海に面していない内陸県、いわゆる海なし県は全部で8県あります。なかでも埼玉県は都心へのアクセスが良く、ベッドタウンとしても人気の高い県ですが、なんと「ヨットハーバー」があるとの噂。海がないのにどうしてヨットハーバーがあるのか? 噂を聞きつけた埼玉出身のツーリングライター・梅原 慎治さんが真相を確かめてきました。
先日のこと。友人との話の中で、海なし県出身の人は、海を見るとテンションが上がる性質があるという話題がでました。埼玉県出身の私がそうだからです。そんな話の中で、友人がこんなことを言い出したのです。
「埼玉にも水辺に浮かぶヨットを見ながら食事をできるレストランがあるんだよ」
埼玉でヨット? 水辺・・・湖? 川? と、色々思考を巡らせましたが、どうやらいずれも違うらしいのです。そうすると・・・海? 海なのか? 確かに海が無いことで知られている埼玉県も、約6,000年前までは海があったはず!
ということは海の痕跡を残す場所にあるレストラン? なんて、あらぬ方向に思考が向いてしまったところで友人が、
「ココだよ!」
と、一枚の写真を見せてくれました。そこには、確かに水辺に浮かぶヨットが映っていました。早速そのレストランの名前を聞き、現地に行ってみることにしました。そのレストランは、Zefiro Kitchen & Bar(ゼフィロ キッチン&バー)と言います。
埼玉のレストランなのにヨットが浮かんでいるという情報にも驚きましたが、さらに驚いたのがその立地でした。なんとZefiro Kitchen & Barは、さいたま新都心にもほど近い大宮駅のすぐ近くにあったのです。
「埼玉の中でも喧騒の激しい大宮駅の近くにあんな優雅な場所が? とても信じられない」そんな思いでした。
Zefiro Kitchen & Barはまるで、埼玉のヨットハーバーでした。本当にヨットが浮かんでいるのです。実際は、プールの底に固定しているのだろうと思うのですが、水辺に浮かぶ本物のヨットを見ながら食事ができるのです。
今回、行ってみてから気付いたことがありました。ここのお店はレストランと同じ敷地内にカフェも併設されているのです。事前リサーチではレストランのことばかり調べていたので、私はカフェのことを知りませんでした。なので今回はちょっとチャレンジして、私の中で事前情報の無いカフェの方に立ち寄ってみることにしました。
カフェの名前は、Piccolo Caffe’ del Port(ピッコロカフェ デルポルト)。イタリア語で、“港の小さなカフェ”という意味ですね。
店内に足を踏み入れてみると、程よく間隔をあけて配置されたテーブル席やソファー席があり、プール側はテラス席に繋がる開閉式のガラス扉になっていました。リゾート感満載でテンションが上がります。まるで実際に海に来たような気分になりました。
今回は、お昼過ぎに行ったのでランチメニューのシーフードカレーをいただきました。サラダとスープ付きです。これにアイスティーを付けて970円でした。
都会のリゾート空間でランチができて、1,000円を超えないというのは個人的にはかなりお得に感じました。
レストランの入り口からもヨットが見えます。プールに浮かぶヨットが目を引くのはもちろんのこと、敷地自体が別空間のような雰囲気を醸し出しているのも特徴です。
写真からもわかるように、Zefiro Kitchen & Barの敷地へ入るゲートからリゾート感が溢れているのです。今回は、カフェの方にお邪魔しましたが、次回はぜひレストランの方へも行ってみたいと思いました。
また夏期は、このリゾート空間でビアガーデンもやっているようです(2018年7月17日〜)。熱帯の空気の中、水辺に浮かぶヨットを見ながらのビアガーデン!
日本の海とは違い磯の香りがしないところが、海外の南国の海という感じがしますね。暑い日が続く夏、昼間はもちろん夜にも暑気払いに南国気分を味わってみるのも良いのではないでしょうか?
- Zefiro Kitchen & Bar(ゼフィロ キッチン&バー)
- 〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目196-1
- 048-658-7700
- JR大宮駅 西口 徒歩2分
- 毎週水曜日 定休
- 月~金・祝前日:11:30~14:30、17:30~22:30
土・日・祝日:11:30~15:00、17:30~22:30 - https://zefiro.owst.jp/