富山にあるスタバはなぜ、今も「世界一美しい」と言えるのか

富山に住んでいると、遊びに来た友人や知人から「行きたい」と言われるスポットがあります。その1つが、富岩運河環水公園にある、いわゆる「世界一美しい」スターバックス コーヒーになります。

そこで今回は、かつて毎朝のように仕事場代わりに通い詰めていた筆者が、同店の魅力を紹介します。

「世界一」美しい「スタバ」って本当に富山にあるの?

運河沿いの土手の傾斜を生かした場所に立地している

世界一、美しいスターバックスが日本にある」という噂を、どこかで耳にした経験がありませんか?

しかも東京や大阪、京都などの大都市圏ではなく、北陸にあるという話。さらに北陸でも金沢ではなく、富山にあるという意外さも手伝って、どんどん情報が拡散していったのかと思われますが、確かに「世界一」と言われるほど美しいスターバックス コーヒーが、筆者の暮らす富山市にはあります。

それが「スターバックス コーヒー 富山環水公園店」です。「世界一」という言葉が盛んに言われるようになる前、今ほど混雑していない時期に筆者は毎朝、土日もなくパソコンを持って環水公園店に行き、静かな店内で仕事をしていました。1日に2回行く日もありましたから、最多で32回ほど行った月もあります。

富山環水公園店が「世界一」美しいって本当なの?

ガラス窓の開口部からは運河の様子が一望できる

そもそも富山環水公園店は、本当に「世界一」美しいのでしょうか。そのように高く評価される理由は、確かにあります。

新聞を振り返ってみると、同店のオープンは2008年。公園内への出店が発表された2008年4月には地元の新聞社が社説に取り上げるほどの期待を集めました。9月に正式オープンすると、スターバックス社の社内審査で行われるストアデザインコンテストで最優秀賞を獲得します。

その実績を受けて「世界一美しい」と言われるようになったのですね。 しかしストアデザインコンテストは毎年行われていますし、2008年以降も世界中に美しいスターバックスコーヒーは生まれ続けています。

富山環水公園店は、2008年の時点で国内の公園に出店する初めての店舗でしたが、今では東京の上野恩賜公園、二子玉川公園、福岡の大濠公園などにもスターバックス コーヒーは出店しています。


さらに上野恩賜公園店、福岡大濠公園店は、富山環水公園店と同じコンセプトストア。どこも見事な店舗ですから、2018年時点で富山環水公園店を「世界一」と言える根拠は、残念ながら無い状態です。

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