台湾人に恋した日本の20代女子が、夜の台北でバカになれなかった話


ナイトクラブでお酒の力を借りて気持ちを打ち明ける

アイ:ご飯を食べたあとも夜市を歩いたり、かわいい雑貨屋さんをのぞいたりして、なんだか台湾にずっといたいなって思い始めました。こんなに楽しい毎日だったら、台湾の大学に行けばよかったって思ったり

リカ:王くんがいるから、そう思えたのでは?

アイ:王くんの影響は大きいと思います。実際に、台湾にきた本当の理由を言ってみようって何度も思ってました。ちょっとズルかもしれませんが、その日の夜に行くナイトクラブで、ちょっとだけ気持ちを伝えてみようかなって思ったんです。

リカ:お酒の力を借りたくなるときがきたのですね。

アイ:お酒の力を借りるなんて、今考えるとバカだなって思いますけど、そのときはこれっぽっちも勇気がありませんでした。とりあえずクラブへ行くために一旦解散して、みんな夜の服装に着替えました。

リカ:台湾のナイトクラブにはドレスコードってありますか?

アイ:私が行ったクラブは、台北101の近くにある「BABE18」っていうクラブでした。特にドレスコードを伝えられていたわけではないのですが、可愛い服装で行こうって決めていたので、私なりの一張羅を着て行きました(笑)

リカ:クラブはどんな感じでした?

アイ:まず、「BABE18」に着いた時点でとても行列ができてました。その当時の人気のクラブだったらしく、結構並ばなきゃ入れなかったらしいのですが、王くんがセキュリティの人に何かを話すとすんなり入ることができました。

リカ:え?まさかVIP待遇!?

アイ:私はクラブに行ったことがなかったのでその時は分からなかったのですが、王くんと楊くんたちはシートの広いVIPの席でしかクラブに行かないらしいです。あとあと聞いた話によると、王くんのお父さんは有名なお医者さんでお母さんは弁護士らしく、楊くんのお父さんは建築家でいわゆるボンボンだったらしいです。

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